所得の二極化の拡大、少子高齢化の拡大等、今後、日本の環境は著しく変化していくことは明白である。そういった環境の変化の見極めを怠り、かつての勝ち方にこだわったままの企業は今後、生き残っていくことはできないであろう。 大手企業を中心に世の中のトレンドを基に中・長期事業計画を立案し、現場にて実行させてきたコンサルタントが変化に対応するために必要な視点について解説していく。
各階層にはそれぞれの状況をある程度表せる名前をつけていますが、ここで注目すべきなのは80年代に85%を占めていた中流層(世帯所得400~800万円)は、2000年以降35%まで減少しているということです。
日本の小売業の象徴として上げられるイトーヨーカドーやジャスコといったGMS業態は、85%の層があるからこそ急速にその存在感を高めてこられたのだと思いますが、現在は半分以上がその層からいなくなっている訳で、だからこそ様々な工夫が必要となってきているのです。
一方で、高額所得層(800万円以上)は3倍に、低額所得層(400万円未満)は5倍に増えていることや多階層化が、消費環境変化のベースになっています。
このような「変化の詳細の見極め」を怠り、かつての勝ち方にこだわったままの企業が、思いもかけない敗北を喫しているのではないでしょうか。
■ 先人の言葉
かつて、「種の起源」を著したイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンが残した言葉があります。企業経営にも通ずるところがあり、是非とも肝に銘じて取り組んでいただきたいと思います。
「もっとも強いものが生き残る訳ではない。もっとも賢いものが生き残る訳ではない。唯一、変化できるものが生き残る。」
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