声は持って生まれたものなので変えようがありませんが、 その「声の使い方」は様々な工夫ができるはずです。 今回も、ジョブス、キング牧師、田中角栄、チャップリン、 リンカーン、ヒットラーを題材に考えてみました。
さらにもう一人、、、
大衆を魅了したリーダーとして、ヒットラーもスピーチの天才だと思います。
彼は、一貫して大きな声、早めのスピードで、力強さを感じさせるスピーチです。
また、ドイツ語自体が非常に強いトーンを持っているので、
なおさらそんな印象を持つのかもしれませんが・・・
当時のドイツ国民は、強いリーダーを求めていたのかもしれません。
その期待にこたえるリーダー像を自ら演出していたように思います。
(4)リズム
声そのものとはちょっと違うかもしれませんが、
名スピーチには、リズムへの工夫が見られます。
リンカーンのゲティスバーグ演説。
「government of the people, by the people, for the people」という
フレーズはあまりに有名ですよね。
まるで軽やかな歌のようにリズミカルな韻を踏んでいます。
また、リズムを変える効果も大きいですね。
チャップリンの映画「独裁者」。
最後のシーンで、独裁者を演じるチャップリンが演説をします。
淡々と語る冒頭から、最後は絶叫するような盛り上がりを見せます。
この演出はキング牧師のスピーチと同様です。
この映画では、その演説に続いて、ヒロインのハンナに語りかけます。
リズムを変え、トーンを落とし、やさしい声に変わります。
グッと視聴者のマインドを引きつけますね。
もちろん、これは映画であって、ビジネスプレゼンではありません。
しかし、プレゼン技法としては大いに参考にすべきものがあると思います。
変調の一種に「沈黙の効用」があります。
これは、結構私も使います。
プレゼンの途中に、突然、黙る。
聞き手は「おやっ?」と思います。
沈黙は聞き手に「違和感」をもらたすんですね~。
それとともに、プレゼンターに再度注目してしまうものです。
これ、時々ジョブスも使っていますよ。
(5)滑舌
そして、名プレゼンに必須の要件は、滑舌です。
静かに話そうが、エキサイティングに叫ぼうが、
結局、何にもまして滑舌がカギだと思うのです。
また、「声が小さい」と指摘される方も、
語尾までしっかり滑舌良く発生すれば、声の小さいことなど気になりません。
「早口」でも、滑舌の良い語り口は決して聞き取りにくいこともありません。
これは、私の経験則です。
役者やアナウンサーの練習フレーズ「アエイウエオアオ」は
滑舌を良くするためのものですね。
もっとも、私はそんな練習はしたことがありませんが、、、(^^)
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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プレゼンを科学するジョブスに挑戦
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