プレゼンで、やはり気になるのは「喋り方(Talk)」ですね。 名スピーカーは、喋り方ひとつとっても、様々な技術を駆使しているようです。 また、今回もスティーブ・ジョブス、キング牧師、その他の名スピーチを題材に、整理してみましょう。
さらに、シェアについても言及します。
「アップルのシェアは、残りの競合3社の合計と同じ」
と表現し、圧倒的な強さをアピールしています。
数字はパワーを持っています。
さらに、ジョブスのように、数字を演出して表現すると、
さらにパワーアップすること間違いなしです。
(4)語り手転換
ジョブスの表現方法に、「語り手を転換する」技術があります。
これも前述の「iPhoneのプレゼン」の時の表現ですが、
「説明者としてのJobs」が「製品企画を考えるJobs」として
語り手を転換した瞬間がありました。
iPhoneの使いやすさを説明しているときの話です。
「入力するのに何を使えばいいか?」
「スタイラス(ペンの形態)か?」
「No!」(笑)
「今にも無くしそうだ」
「そうだ!誰もが持っている最も便利なもの」
「指だ!」
こんな独り言のような会話をもって、演出しているんですね。
普通に、
「iPhoneは、指で入力するので、とても便利です・・・」
なんてプレゼンされても、全然楽しくないですよね。(^^)
(5)ノイズ除去
ヒトには必ずクセがあるものです。
「なくて七癖」とはよく言ったものです。
プレゼンの中で気になるのは「口癖」ですね。
適度な頻度であれば、それほど気にならないのですが、
あまりにそれが頻発すると、聞き手はそれがノイズとして
気になって仕方ない、さらにはプレゼン内容に集中できない、
なんていう悪循環をもたらしかねません。
古くは、故大平首相の「あ~う~」が有名です。
政治家として、とても優秀な方だったと聞いていますが、
プレゼンテーションはお得意ではなかったようですね。(^^)
ここでは、ジョブスではなく、私の事例、、、(^^;
私も当然クセを持っています。
若い頃からプレゼンをする機会に恵まれましたが、
いつも話し始めに、必ず「エ~~」から始めていたんですね。
もちろん、自分では気づきませんでした。
これは、他人から指摘されて初めて気づく、
そして、直すにも常に指摘され続けて、徐々に治っていく、
そんな「時間をかけた改善」しかできないように感じます。
「Talk」にも様々な技術があります。
とても細かいことですが、それによって自分の影響力が高まるなら、
徹底して使いこなしてみたいと思いませんか?
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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プレゼンを科学するジョブスに挑戦
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