前回は、社員のやる気を高めることの重要性と 非金銭的報酬の活用の有効性についてお伝えしました。 今回は、「社員の特性に合わせた効果的な報酬」についてお送りします。
社員のやる気を向上させるために報酬制度
(金銭的/非金銭的報酬の両方を指す)は効果的です。
しかし、社員の特性を理解せずに会社の判断で
一方的な報酬の方法をとってしまっては、
時間とエネルギーの無駄遣いになります。
報酬制度を有効的に活用するためには、
まずは社員の特性を知るところから始まります。
2006年10月、米国のMARITZ社が社員の特性についてリサーチし、
「Six Distinct Employee Types Based On Reward Prederences」
(6つの報酬タイプ別社員)を発表しました。
興味深いデータですので、日本語に訳し紹介したいと思います。
このデータはアメリカ全土からアトランダムに選出された
正社員1003名(男性501人、女性502人、
対象年齢は18~65歳)を分析したもので
会社がより効果的に報酬を提供できるように
社員の特性を報酬のタイプ別に合わせて6つに分類しました。
================
1. 報酬狙い方 … 22%
================
◆特性◆
金銭的報酬とトロフィー(周囲からの認知)の両方を
求める人々のグループ。他の人の助言者となったり、やり
がいのあるプロジェクトを任されることなどに興味なし。
◆好きな報酬◆
ギフトカード、旅行。
◆タイプ◆
若い社員。58%が女性。
================
2. 巣作り動物型 … 20%
================
◆特性◆
生活と仕事のバランスが重要。家族を離れての社員旅行や
会議へ出席の機会などに興味なし。家族と時間を過ごせる
ような報酬を最も好む。
◆好きな報酬◆
休暇、自由な出勤体制、家族とのディナー
◆タイプ◆
高い年齢層。54%が男性。
================
3. 合理主義者型 … 19%
================
◆特性◆
トロフィー(周囲からの認知)や褒められることは
興味がなく、金銭的報酬に最も関心のあるタイプ。
◆好きな報酬◆
現金ボーナス
◆タイプ◆
一般的に仕事への不満が高い。59%が女性。
================
4. 自由人型 … 17%
================
◆特性◆
柔軟性を与えることによる喜びが高いタイプ。
すでに自由裁量、金銭的満足、安定感を
獲得している高役職層に多い。
◆好きな報酬◆
柔軟な時間、ゴールを達成する方法を選ぶ自由、
面白くてやりがいのあるプロジェクトを選ぶ権利と
会議に出席する機会
次のページ<次回は...>
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
社員のモチベーションを高める報酬制度
2008.10.29
2008.10.23
2008.10.18