2008.10.21
人は変えられない、目標は伝わらない、人は管理できない。
寺西 隆行
(株)Z会
タイトルは、「日経ビジネスオンライン」で連載中の、品川女子学院、漆紫穂子校長の言葉より引用しました。
タイトルの言葉が掲載されている「日経ビジネスオンライン」はこちらの回です。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081007/172917/
「考えていない」という他人の心や姿勢を考えるようにさせることは、本質的には無理と決め込んでしまうのが、今のあなた様にとって大切なことのような気がします。
…といって、「諦めよ」というわけではなく、
「まず、“他人の”“心を”変えようとする発想法を変えてはいかがでしょうか」
と提案いたします。
まず…他人は変えられません。
ましてや「教育しよう!」なんて思ってはいけません。
変えられるのは、あなた自身です。
ITとは縁の遠いところ(知識自体も大変薄いところ)から、Web関係の仕事をリーダー的に任されるようになるまで、僕自身が歩んできた過程で感じるのは、
「SEの“はっきりしてほしい”という他への要望と、他のSEへの要望には一般的にコミュニケーション不全が起きている」
ということ。SEのあなたにとっては“はっきりしてほしい”ことであっても、他の人にとっては“何をしていいかわからない”という、いわゆる「ITチック」なこと、多々あるかと思います。
昔、高校数学の教材作成を担当していたころもあったのですが、この際は
高校生:「数学わかりません」
僕:「どんなところがわからないの?」
高校生:「…なんとなく」
というのも日常茶飯事でしたし。
「わからないのがわからない」「やりたいことを表現できない」というのは、仕方のないことだと思うんです。
そこであなたが、少しでも相手の「やりたいこと」を引き出せるようになるのが先決です。
そのために大切なことは、
「代替案を出せる」「例示できる」
そんな自分になることかと思います。
具体案を出せば、基本的に相手は「はい」か「いいえ」の選択を迫られます。
そこで乗ってきそうな瞬間を見抜いて、どんどん攻め込む。
この駆け引きを、何度も繰り返すことをオススメ致します。
ここで注意して欲しいのは「心」を変えようとしないこと。
「心」は変わらないんです。
変わるのは「行動」、つまり、
「実際に相手の行動(言動)が変わるにはどうしたらいいか?」
のみに最大級の集中をして会話を交わしてみてください。
最後に、経験上ですがー
自分が幸せそうに、楽しそうに仕事をしていれば、自ずと周りも変わります。
まずは、自分にできることから、始めてみてください。
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