地球温暖化問題への興味・関心の高まりとともに、環境問題への注目レベルが高くなってきました。 今は「教育」を中心に活動している僕ですが、以前は「環境」が中心のテーマでした。 …とはいえ、僕の中では、以前と昔、「やりたいこと」はそんなに変わっていません。 僕のこれまでの「環境」への取り組み方を振り返りながらの日記的記事ですいませんが、何か発想のヒントにでもなりましたら。
ミーハーな気持ちでの「環境問題に取り組みたい!」(注:この気持ち自体は大切だと思います)から一歩進み、楽しみながら環境問題に関わっていくには、
・どんな環境問題に取り組みたいのか
・そのために何を調べればいいのか
を考え、行動しながら、その過程で勉強していくことが最も大切になるでしょう。
一方、こんな意見も若い人からでてきます。
「絞りすぎると他のことができなくなるのでは…いろんな環境問題をやりたいんだけど。」
そんな心配はご無用。
どれだけ絞っても、その絞った環境問題に関連する別の知識・知見・つながりが必要になりますので。
むしろ「絞りすぎると他のことができなくなる」ということを言い訳にして絞りこもうとしない方がまずいと思います(そしてそんな方、残念ながら少なくないんです)。
簡単に言えば
1.一般の人たちの環境関係の知識
2.「一般の人たち」と比べると少しレベルが高い環境関係の知識
3.専門的な環境関係の知識
4.より専門的な環境関係の知識
5.プロとしての環境関係の知識
と段階付けをしたとき、「いろいろ環境問題を学びたい!」と話している高校生が想定しているのはだいたい2のレベルで、現実は大学に入ると3のレベルを習得しなければ、環境関係の学士は取れません。
そして4が修士レベル、5が博士以上レベルで、4・5になると専門性がどんどん増すといえましょう。
加えて、4、5の知識は「環境関係の部分的(だからこそ専門的)知識」になるかもしれませんが、4以降を極めるには3程度の総合的な知見は必ず必要になります。
環境問題に興味がある人に大切なのは、きたる4、5を見据えつつ、1~3の段階での経験値を高めていくことですね。
そして僕のやりたかったこと。今でもそんなに変わっていません。
※他の環境に携わる人とは違う発想ですが、だからこそいいんだ、と割り切っています(笑)
環境に興味がある人、というのは、それだけで一定の人間のグルーピングがされます。
環境問題解決のために一番大切なのは、環境問題に興味・関心がない人を巻き込むこと。
僕はそう思っています。
いわゆる「環境バカ」(あ、悪い意味ではないですよ)の皆さんは、環境を大切にしましょう、という言葉を盛んに唱えてはいるものの、環境問題に興味・関心のない人へのアプローチの仕方を知らないー
つまり、「環境バカ」になびき、環境問題解決行動を起こすような人は、すでに環境に対する意識が少し高い人なんですよね。
次のページうまくいえませんが、「環境」に真っ直ぐな人たちを伝える...
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