そもそもフレームワークとは何なのでしょうか?効果について述べる人は多々いますが、そもそも何なの?ということに対する考えを述べる人はあまりいないので、そのあたりを今日はお話ししたいです。
どんなフレームワークでも何のためのフレームワークか?というのが必ずあります。
4Pだったら、お客さんに商品、サービスをもっと売るためには?という論点への解を考えるための枠組みです。
以前にhttp://www.insightnow.jp/article/1889で書きました。
SWOTだったら、今後の当社の方向性、打ち手は何をどうすべき?という論点への解を出すための枠組みです。
もう少し詳しく言うと、打ち手は内部の状況と外部の状況の制約を受けますね。その制約を鑑みて、内部の強みを活かして、弱みを打ち消しつつ、外部の機会を活かして外部の脅威に対処するものでありたい、と。そういう打ち手ならいいな!というお話しです。
これも以前にhttp://www.insightnow.jp/article/1754で書きました。
具体的に何をすべし?ということを考える際に、こういうふうに考えるといいですよ、間違いが少ないよ、というものをギュッとまとめたのがフレームワークといえるかもしれません。
一応、目的があって、その目的に沿った論点を考える時に、典型的に出てくる論点をあらかじめ教えてくれるものですよね。
でも、フレームワークは意外と目的が落ちたり、大事な要素が落ちて、流布されていることが多いです。
ある目的の元で成立する関係性をシンプルに語るのがフレームワークなんですが、その目的、関係性を忘れてしまって、単に「3つのC」や「4つのP」、もしくは、「S、W、O、T」を並べても何の意味もありません。
3Cに関しても、こういう使い方ですよね、というのを書きましたね。http://www.insightnow.jp/article/1014です。
単に、要素を記述するだけだと、次に何をするんだっけ?となります。
ちなみに、目的の元での関係性という考え方はイメージが沸きますでしょうか?
目的によって、同じものを見ても、違う捉え方になることはお分かりですよね?
例えば、最近「20世紀少年」という映画を見ましたが、海ほたる刑務所に入れられているオッチョはスプーンで穴を掘って、脱獄しますよね。
スプーンは平和に暮らしている人にとっては、食べるためのものです。決してスプーンで穴は掘らない。
でも、脱獄しよう!という目的の元では、スプーンを見たら、これで穴が掘れる!と思うでしょう。
包丁は野菜などを切るためのものですが、殺意を持った人が持つと?
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2008.09.22
2008.10.04
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。