健康ビジネスはredesign(リデザイン)ビジネス

2008.07.28

ライフ・ソーシャル

健康ビジネスはredesign(リデザイン)ビジネス

大川 耕平
株式会社スポルツ 代表取締役

故ドラッカー氏曰く「20世紀後半の最も成長している産業はヘルスケアである」というコメントを小生は1990年代の後半にある書籍・雑誌で目にしました。残念ながらその出典は努力したのですが見つかりませんでした。

今、少なからず「健康ビジネス」へ傾倒している我々スポルツにとってこのことは無縁ではありません。健康ビジネスという切り口は様々な、産業に横断的に存在します。
健康だけを扱っているビジネスは実はそんなに多くはなく、自社事業に健康的要素が多いか否かということもできます。

以前、日本標準産業分類の区分毎に代表的企業や団体のウェブサイトをサーチし、「健康」という言葉記述があるか否かをチョックしました。完璧ではないですが、そのスコアが下記です。

●直接健康と関わりがある○健康的をアピールしている▲関与していない
A-農業 ●
B-林業 ○
C-漁業 ●
D-鉱業 ○
E-建設業 ○
F-製造業 ○
G-電気・ガス・熱供給・水道業 ○
H-情報通信業 ○
I-運輸業 ○
J-卸売・小売業 ●
K-金融・保険業 ●
L-不動産業 ○
M-飲食店,宿泊業 ●
N-医療,福祉 ●
O-教育,学習支援業 ○
P-複合サービス事業 ●
Q-サービス業(他に分類されないもの) ○
R-公務(他に分類されないもの) ▲
S-分類不能の産業 ▲

ご覧の通りほとんどの産業では「健康配慮」が今やスタンダードになっているのでと思います。
これは大分類なので中分類になると全く関わりがないものも存在します。

お気づきと思いますが「健康産業」という区分はありません。

どうやって「人の健康に対して価値提案をするか」が健康産業だとすれば、人の営みのそのほとんどが関与するはずです。

健康ビジネスが注目され始めて久しいですが、今までに全く存在していなかったコトはとても少ないというのが小生の実感です。これはここ10年間国内外の健康ビジネス事例を観察し続けた経験をベースに申し上げます。

ちょっと矛盾するかもしれませんが、新しい健康ビジネスのヒントは過去の歴史にあると思うのです。

最近注目されている健康ビジネスモデルをよくよく観察してみると、原形が過去にあるものが多い!

・サプリメントは薬草
・女性専用30サーキットは井戸端会議
・ランニングブームは道場の復活

健康ビジネス成功の鍵は、元々我々の習慣文化として存在していたことをキーに現代風にアレンジすることだと思うのです。
そのキーを3つに集約してみました。

■ブレイクする健康ビジネスには原形が必ずある
■ビジネスモデルと作り方は古いモデルのアレンジで新しくみせる
■新しい芽を見つけるにはOLD&BADに可能性を見出す

健康ビジネスはリデザイン!です。

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大川 耕平

株式会社スポルツ 代表取締役

商品企画開発会社スポルツの代表です!新しいモノ・サービス・事業づくりのプロジェクトをデザインしていくことを天職だと思っています!

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