「隙間時間」は「埋める」から「作る」へ

2008.07.10

ライフ・ソーシャル

「隙間時間」は「埋める」から「作る」へ

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

仕事の効率と生産性を向上させるコツである「ライフハック」。その中でもちょっとした空き時間、いわゆる「隙間時間」の有効活用術は定番だ。しかし、最近意外とそんな「隙間」はなくなっていないだろうか?

「隙間時間」の定義は様々あるものの、予定と予定の間にできたふとした時間を指すことが多い。予定と予定を繋げるための移動時間などもそこに入れて考えたてもいいだろう。つまり、ぼうっと過ごしてしまえばそれまでだが、何か目的を持てば有効活用できる時間のことと定義できる。
と、考えると、常に何か時間ができたらやろうということを決めておき、実行することが有効活用のポイントとなるわけで、資格取得や語学学習なでおにおいては成功の必須条件となっている。「隙間時間をいかに埋めるか」が課題なのだ。

資格や語学などであれば、参考書やテキストを開くこととなるが、一般に隙間時間の定番といえば、情報収集ではないだろうか。そして、昨今、情報収集の定番といえばネットだろう。以下の記事もその一端を表しているではないだろうか。
<超小型・軽量のモバイルノート、「できれば欲しい」と4割強が回答>
http://news.livedoor.com/article/detail/3719591/
ASUS社のEeePCを追撃する日本 HP や工人舎小型軽量のモバイルノート PCが話題になっている。記事にある、本来モバイル用でありながらいつも持ち歩かないユーザーは、軽量とはいいつつもB5サイズ1㎏強あるPCが文字通り重荷なのだろう。超小型・軽量化でようやく弾みが付きそうだ。マクドナルドやスターバックスでPCを使っている人がさらに増えるだろう。

ネットワークへの接続環境もさらに整備されてくる。
<新幹線無線LAN開通でビジネススタイルが変わる!>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000002-dol-bus_all
<JR東海は、東海道新幹線最新車両「N700系」に於いて、平成21年3月を目処に、無線LAN接続の導入を開始すると発表した。>
現在は東京を出て、熱海あたりからか、トンネルが多くなって接続が安定しない。その区間を抜けるまで、約30分ぐらい軽くまどろむ時間があったが、その間もつなぎ放題となり情報収集タイムとなるのだろうか。

だが、ちょっと違う種類の気になる数字もある。
<PCからのネット利用時間、初めて減少 博報堂DY調査>
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/09/news058.html
<東京に住む人のPCからのネット利用時間が2004年の調査開始以来、初めて減少した。携帯電話からの利用時間は増えている>という。実際の数字は、まだまだPCの方が多いのだが、徐々に携帯にシフトしてきているとも言える。
PCと携帯の大きな違いは当然、その手軽さだ。PCが超小型化したとしても、「さて、使うぞ」という感じになるが携帯ならポケットから取り出してすぐ接続できる。今日、PCサイトも携帯での閲覧用に変換する技術が進んでいるので、かなりの部分が携帯で閲覧できる。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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