先日聞いたダニエル・ピンク氏の講演のポイントをご紹介します。 講演内容は、ダニエル・ピンク氏が執筆したベストセラー、 『ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク著、大前研一訳、三笠書房) のエッセンスでした。
世の中ものがあふれています。
ですから、人々は、もはや商品の「実用性」(Utility)
だけでは満足しません。
美しさ、ユニークさなどの「有意性」(Significance)を
付加しなければ売れない。
日本でも、家電や携帯でさまざまなカラーバリエーションを
持つ製品が増えてますが、まさにこの消費者のニーズの変化に
対応したものと言えますね。
-------------------------------------------
さて、(3)で示したような商品の「意味」を生み出すこと
ができるのが、まさに
「右脳的思考」
です。
優れたデザインは、論理的、分析的な「左脳的思考」からは
出てきません。手順を踏めばできるというものではないからです。
右脳的思考が重要な仕事は、
安ければいいといいものではないし、
当面、コンピュータでも代替することが難しい領域です。
したがって、アジアの有能な人々やコンピュータに
自分の仕事を取られてしまわないためには、
彼らに簡単に代替されないですむ、右脳的思考が必要な仕事に
取り組むことが必要なのです。
最後に・・・
にも書かれていましたが、
今回の講演でもダニエルは次の3つの質問を示しました。
(1)、(2)に「はい」、(3)に「いいえ」
と答えざるを得ないなら、あなたの仕事はかなりやばいです。
逆の答えになるのであれば、当面は安泰でしょう・・・
(1)この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
(2)この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
(3)あなたの商品やサービスは、実用性に加えて、有意性を
提供できているか?
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2007.06.17
2007.09.25
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。