「この企業を助けていこう!」

2008.06.28

経営・マネジメント

「この企業を助けていこう!」

野町 直弘
調達購買コンサルタント

調達・購買のあるべき姿はどのような姿なのでしょうか? コスト削減ができることがその目的ではありません。

振り返ってみると、これらの能書きはともかく、
企業活動を単純化すれば「売る」「作る」「買う」「運ぶ」になる訳ですから
「買う」が重要なことは言うまでもありません。

こういう重要な「買う」という役割の目指すべき姿が、
単に「コスト削減」でよいとは思えません。

それでは、どういう姿があるべき姿なのでしょうか?

私は分かりやすく言うと、“こういう姿じゃないのかな”と考えています。

「もし、将来その企業が何らかの危機に陥り、
経営状況が危うくなった時に、多くのサプライヤさんに
『この企業を助けていこう』と考えさせられるか?そういう関係を作れるか?」

いかがでしょうか?多分最初は個人の力量でしょう。
「この人にはお世話になったから・・」そこがスタートかもしれません。
ただやはり個人の力だけでなく、企業として
「この企業にはお世話になったから・・
我々の会社にとってこの企業はなくてはならない企業だから・・」
そう考えさせることが可能でしょうか?

目指す姿が見えてきたら、やらなければならないことは自ずと決まってきます。

ある企業さんの調達・購買部門は積極的に自社のリサイクルシステムを構築し、
コスト削減を実現するだけではなく、
新しいビジネスモデル(もうける仕組み)を構築しています。
「買う」という行為は「物の価値を見極める力」につながります。
これからの調達・購買部門はこのような専門力を活かして、
社内だけでなく、社外へ付加価値を与える存在になっていく必要がある
と感じる今日この頃です。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

フォロー フォローして野町 直弘の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。