「BMR」(Basic Marketing Relations)は、日本語では 「基盤マーケティングリレーション」 と銘打たれています。 この言葉には、 「マーケティングの押さえるべき要素とその関係」 をモデル化したという意味が含まれているそうです。
なお、
BMRの全体像 > http://www.dohouse.co.jp/word/bmr.html
をご覧になると、ITに強い方なら、
なんだか見覚えのある表現様式だなあと思われるでしょう。
というのも、このモデルの表記は、
データベースの設計法で利用される
「E-Rモデル」
の考え方を踏襲しているからです。
(E-R図の詳細に立ち入るのは、やめときますね)
さて、では、BMRを実際どのように活用するのか、
具体例も交えてご紹介してみましょう。
(詳細は末尾の本をご参照ください)
◆「製品領域」を発想(構想)する
製品(P)は、
どのようなウォンツ(W)を対象にし、
そのウォンツはどのような人(T)が、
どのような時・場面(O)に
抱くものか
をイメージしたものをBMRでは
「製品領域」
と呼び、「(T、O、W)-P」と表現します。
(注)
P:Product
W:Want
T:Target Consumer
O:Occasion
本では、次のような例が示されています。
-製品領域------------
T:働き盛りの30-40代のビジネスマンが、
O:夜、あまり食事を取らずに飲んで帰った時に
W:さっぱり気分を落ち着かせるものがほしい。
↓
P:お茶漬け
---------------------
◆「製品コンセプト」を創出する
「製品領域」を発想することで、製品(P)のカテゴリー
(例示では「お茶漬け」)が決まったら、つぎに
その「製品コンセプト」を創出します。
製品コンセプトは、
どのような製品分野(P)で、
顧客に提供するベネフィット(B)は何であり、
それはどのような製品属性(A)で実現するか
を規定したものです。
「B、A、P」と表現します。
本には「お茶漬け」の製品領域に対応する具体例が
挙げてありませんので、私がひとつ示させてもらうと、
次のようなものがあるでしょうか。
-製品コンセプト------
B:脳天を直撃する刺激で爽快な食後感
A:原材料として、ハバネロをたっぷり配合
P:暴君ハバネロ茶漬け
*東ハトさんとのコラボ?
---------------------
なお、上記の製品コンセプトを具体的に説明する際には、
「ハバネロをたっぷり入れること(属性:A)により、
脳天を直撃する刺激が爽快な食後感(ベネフィット:B)を
与える暴君ハバネロ茶漬け(製品:P)です」
という言い方をします。
もうひとつ別の例。
これは、「なぜ売れないのか」(稲垣佳伸著、日本経済新聞社)
に紹介されていたものです。
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10年商品を作る「BMR」
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。