同じものも視点を切り替えれば全く異なって見える。そこから思わぬ価値が生まれることもある。「視点の切り替え」の例としてちょっと紹介しよう。
最後にもう一つ。「東京タワー」。「東京タワーがきれいに見える場所」といえば、辻交差点から、前の赤羽橋交差点まで一直線に抜ける「三田通り」が人気スポットだ。特に最近道路の拡幅工事が行われ、東京タワーのすくっと立ち上がった偉容をより愛でることができるようになった。
さて、ここで 視点の切り替えだ。東京タワーの展望台に登って欲しい。そしてそこから三田通りを見下ろすと、拡幅工事と同時に切り替えられた暖色系に見える照明。車のテールランプの赤い色。何に見えるだろうか。
「地上の東京タワー」。三田通り全体が、横たわるタワーのように見えるとして、展望台の人気ビュースポットになっているという。
「工場萌え」と「トマソン」」と「東京タワー」。今回は3つの例を紹介したが、他にもちょっとした視点の切り替えで、思わぬ価値を発見できるかもしれない。いや、趣味の世界だけではないのだ。ビジネスの世界でも、視点の切り替えによって思わぬ成功を収めた例など枚挙にいとまがない。
固定観念や同じものの見方に捕らわれることなく、多面的なものの見方とフレッシュな視点を常に忘れずにいたいものである。
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2008.06.12
2008.06.26
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。