私の師匠(さまざまな面で・・・)であり、 多数の著作で知られる阪本啓一さんは2006年に (株)JOYWOW を設立されています。ユニークな社名ですよね。
「JOYWOW」のビジョンは、
「世界にJOY(楽しさ)とWOW(感動)を広めたい!」
だそうです。
こうしたビジョンを打ち出す背景には、
システムや株価ではなく、人間を中心に据え、
人間のこころと魂の幸せを経営目的としなければ、
「こころの病気と戦争と破壊と不幸の連鎖」
は止まりません。
(同社Webサイトより)
という認識があります。
阪本さんの思想を私なりに解釈するなら、
・儲かるか/儲からないか
・正しいか/正しくないか
という視点も重要ではあるものの、何よりも
・楽しいか/楽しくないか
を経営の判断基準の核にすべきである
ということだと思っています。
私自身、以前から
・その仕事は楽しくやれるか?
(あるいは、どうしたら楽しくやれるか?)
ということを大切にしてきましたので、
阪本さんの考え方には全面的に共感しています。
さて、「楽しさ」を経営判断の核に置く人たちは、
最近増えているのではないかと思います。
おそらく、人間性を失わせてしまう、
効率性ばかりを追求しすぎる企業経営に対する反動
ではないかと思います。
京都に本社を置く古着屋チェーン、
「ヒューマンフォーラム」
の出路(でみち)雅明氏もまた、最新の経営手法を導入して
経営が安定するどころか、経営が行き詰まった末に、
「どっちみちやるんだったら楽しくやろう!」
と開き直ります。
同時に、
一緒に働くすばらしい仲間が何より大切
ということにも気づき、
「仲間を喜ばせ、ともに楽しみたい!」
という最高の学びを得るのです。
そして、ともに働く仲間たちに対して、
出路氏は、
「新しい希望の光」
を示します。
それは、仕事においての全ての判断基準を
「楽しいか/楽しくないか」
に置くことにするということです。
出路氏は、常識に囚われず、
「楽しい!」「仲間を大切にして生きる」
を実践することを
「ちょっとアホ!」
と呼んでいます。
出路氏自身は、
自分が興した会社が倒産寸前になって、
開き直った瞬間に、
「スーパーサイヤ・アホ!」
へと変身したのだそうです。
現在、ヒューマンフォーラムの経営は、
「ちょっとアホ!」
の精神に則って運営されており、
外部の人間から見ればまさに、
「あいつら、ちょっとアホとちゃう?」
と言われてしまうような制度や仕組みが満載です。
ただ、はっきりしているのは、
お客さんも、社員も、また社長の出路氏も皆、
楽しい毎日を送っており、会社も儲かっていると
いう点です。
同社の経営のひみつ(=ちょっとアホ!理論)を
知りたかったら、以下の出路氏の本を読んで
みてください。
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2008.06.22
2008.09.29
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。