「オフィスグリコ」3年かけた仕組みづくり

2007.05.11

経営・マネジメント

「オフィスグリコ」3年かけた仕組みづくり

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

私事で恐縮ですが、私の事務所に本心では置きたいが、 絶対に置かないことにしようと固く心に決めているのが、 「オフィスグリコ」(富山の置き薬的お菓子販売システム) です。

また、「単品管理」も捨てました。

単品情報の入力の手間をかけていると
採算が合わないことがわかったからでした。

また、そもそも「単品管理」をする必要性も
低かったのです。

というのも、単品管理の主たる目的は、

売れ筋・死に筋

を把握して在庫の適正化を図ることですが、
お菓子は飽きられやすい商品であるため、単純に、
売れ筋・死に筋という判断はできないからです。

そこで、オフィスグリコでは年間52週分の商品配置計画を
作成し、3回の巡回訪問(商品補充と代金回収のため)で
すべての商品が入れ替わるようにしています。

ただ、単品管理をせず、在庫と販売の効率を最大化を
目指しつつ、商品を頻繁に入れ替えるという「方程式」を
解くのは相当の難題だったようです。

実際、この方程式を解くために発見した一定の「法則」に
ついては、特許申請も行っているそうです。

オフィスグリコでは、上記以外にも、
捨てるべきものはいさぎよくどんどん捨てていきました。

「この事業は一筋縄では行かない」

とわかっていたからこそ、同事業を担当された方々は
とことん頭を絞り、試行錯誤を通じて

「必勝パターン」

を生み出していったのでしょうね。

オフィスグリコのような地に足についた仕事のやり方が、
私は本当に大好きです。

でも、ごめんなさい、
オフィスグリコは、置きたいけれど置けないの。

体重があと10キロ減らせたら考えてもいいんですけど。(笑)

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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