本サイトにも投稿させていただいた「子ども格差」についての記事に、Z会の2年目社員4名が想いを綴ってくれました。 そこに見えた共通する考えは…。
Z会のような校外教育サービスが(短期的に)利益を上げる術として
「できた気にさせる」
というのがあります。
定期テストを乗り切るためだけの暗記ペーパーを用意したり、わざと自社で出題する問題のレベルを下げて得意になったように見せかける、などの方法ですね。
すると、「できた気」になった生徒は、その校外教育サービスをずっと取り続けますからね。
(「できない」と思った生徒はサービスから離反しますし。普通は)
もちろん、「できた気にさせる」のも大事です。
モチベーションに直結しますし、生徒が幼いほど、モチベーションが影響する学力向上度合いは大きくなりますし。
しかし、それだけ、ではダメなんです。とくに難関大学の入試に臨むには。
「できていない」現実を見せないと。
この部分にフィルターをかぶせたまま、実際の大学入試に臨むと「こんなに難しいとは思わなかった…」となるわけです。
そしてまた、フィルターがかけられた囲いの中だけで育ってきた生徒は、入試で出来なかったことを「失敗した」「調子が悪かった」という、責任転嫁に走る場合も少なくはありません。
Z会は、「大学合格のための教育サービスを作ること」「そのためにはどうしたらいいかということ」を、(僕の目からしても)キマジメすぎるくらい考えている会社です。
従って生徒は、自分の本当の実力を振り返る機会が定期的にあります。
短期的なショックを受けるかもしれませんが、そのことの繰り返しが、自己の客観視につながります。
加えて、自己の客観視が出来ている人間ー東大合格者にほんとに多いです。
自分の実力不足に打ちのめされ、そこから「なにくそ!」と這い上がる負けん気が必要ですからね。
ないものねだりや「自分のせいじゃない」的な責任転嫁、「自分の実力はこんなものじゃない」という過信ーすべて実力向上の妨げとなる考え方です。
格差問題も、まずは「受け止める」ことから。その中で「どうすれば幸せになるか」を考えることが大事です。
実力不足を痛感することも全く同じ。そこから「どうすれば実力が上がるか」を考えるスタートとなるのです。
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