コリンズ監督の辞任は本当に無責任なのか

2008.05.22

組織・人材

コリンズ監督の辞任は本当に無責任なのか

寺西 隆行
(株)Z会

プロ野球:オリックス・バファローズのコリンズ監督が辞任することを発表しました。

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

▼日刊スポーツのサイトより
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20080522-362950.html

僕自身、一スポーツとしてのプロ野球が大好きなので、本記事は興味を持って、様々なサイトを眺めてみたのですが、

・コーチ選手との不仲
・(それがキッカケで?)野球に対する情熱が失われた
・引き際として早い方が良いと思った

と書かれている記事が多いようです。

実際のところはわかりませんが、書かれている記事の内容を見て…
企業の社長を批判するだけの、日本人のできないサラリーマンと同じ人たちが、オリックスのチーム内には多かったんではなかろうか、それにコリンズ監督は幻滅したんではなかろうか、そんな気持ちがフと湧きました。

◆「俺だったらこうする(なんで今の監督はやらないんだ)」的批判屋が日本人コーチ陣に多くはなかったのか

オリックスの成績は悪いですよね、会社で言えば業績が悪いことと同じです。
※成績が悪くても観客が入っていればいいじゃん、というどうでもいい指摘はここでは抜き。
「業績が悪い」という事実だけを追い風のように使い

「ほらあんなことするからだ」
「俺だったらこうするのに」

的批判ーというか、相手の答えようがない言葉の暴力ーをする人間が、とかく日本人には多いと感じています。

でも、こんな批判をする人に限って、まず同じ立場に立たされると、行動できません。
そして、結果を残せないときに言い訳ばかりします。
そんなもんだと思います。

こんなマヌケな批判ばかりを風の便りに耳にして、コリンズ監督は嫌気が指したのではないでしょうか。
批判されることは監督も承知でしょうが、批判の質が余りにも悪いと、嫌気が差すのは人間として当然だと思います。

◆オリックスのコーチ、選手陣は、チーム(=組織)に所属する以上、業務をまっとうすることが守るべきルールという認識があったのか

いろいろな記事を見る限り、コリンズ監督は今までの文化にない様々な施策を導入したようです。
投手が100球以上投げることを禁止したり、野手でも居残りで練習することを禁止したり。
「今までのやり方」に慣れている選手には戸惑いもあったでしょう。

しかし、その命令を守って実際に成績が悪くなるのと、「そんなの関係ねぇ」とばかり、見えないところで指示に従わない選手が多かった結果成績が悪くなるのと、雲泥の差ですよね。

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寺西 隆行

寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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