学ぶ意欲を向上させる具体的な方法(後編)

2007.05.03

組織・人材

学ぶ意欲を向上させる具体的な方法(後編)

柳田 善弘
株式会社エデュテイメントプラネット 代表取締役

自身や部下の恒常的なスキルアップは、全てのビジネスパーソンに求められています。 本稿では気合や根性に頼らず、学ぶ環境をデザインすることで、学ぶ意欲の維持・向上させることを検討します。

なお、これらの志向は複数持っていると、維持・発展がしやすくなります。
これが『学習動機のポートフォリオ』です。

部下の指導などで活用する際には、その部下がどの志向から強く動機づけられているかに注目しましょう。
『学ぶ意欲を維持・向上させる具体的な方法(前編)』でも触れていますが、充実志向など内発的動機付けの要素が強くなっているのに、報酬志向などの外発的動機付けを設定するのは避けたほうが賢明です。
その段階まできたら、次なる魅力的なテーマを提供するか、温かく見守るのがよいでしょう。

○補足


学習というテーマに関わらず、動機付けについては多くの論者が、さまざまな発表を行なっています。

本モデルは提唱時から深化が続けられていると思いますが、当初は大学生向けに『なぜ勉強するのか』を調査し、分析した結果であったと記憶しています。
調査方法や目的から、応用・準用にも限界があるかもしれません。

しかし、人間は複雑ですし、個別の理論の完全性よりも『使える部分だけでも有効活用する』という、前向きな姿勢で捉えていただく方が得策かと考えます。

本稿がみなさまご自身のスキルアップや部下育成、組織力向上の一助となれば幸いです。

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柳田 善弘

株式会社エデュテイメントプラネット 代表取締役

社内教育担当者・教育事業者・学校法人を対象に、研修(授業)企画・教材開発サービスを行う。 特に、繰り返し実施する研修で、講師の品質に大きく左右されず、常に一定品質以上の教育効果を生むことをめざした研修の企画・開発を行っている。 開発した教材のテーマやメディアは多岐に渡り、ビジネスゲーム『ロボロボ』は韓国大手製鉄会社でも活用されている。

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