7️⃣【連載】時代でビジネスはどう変わったのか?⑦副業は禁止から推奨へ —— 会社と個人の力関係はなぜ逆転したのか

2026.03.31

組織・人材

7️⃣【連載】時代でビジネスはどう変わったのか?⑦副業は禁止から推奨へ —— 会社と個人の力関係はなぜ逆転したのか

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

昭和の会社員にとって、副業は“裏切り”だった。 就業規則にはこう書いてある。 「会社の許可なく他の業務に従事してはならない」 なぜそこまで厳しかったのか。 答えは単純だ。 会社が“生活そのもの”だったからだ。

昭和の会社員にとって、副業は“裏切り”だった。

就業規則にはこう書いてある。

「会社の許可なく他の業務に従事してはならない」

なぜそこまで厳しかったのか。

答えは単純だ。

会社が“生活そのもの”だったからだ。

■ 昭和:会社は独占者だった


高度経済成長期、企業は社員を囲い込む。

終身雇用。
年功序列。
企業年金。
社宅。
家族手当。

生活インフラを会社が握る。

🔥昭和副業トリビア

・副業は原則禁止
・アルバイト発覚で処分例
・社宅・福利厚生が充実
・企業年金依存度が高い
・退職金前提の人生設計
・会社の看板=信用力
・住宅ローン審査は勤務先重視

副業が不要だった、というより、

副業が必要ない構造だった。

会社が守ってくれる。

だから忠誠が成立する。

■ 平成:守られないことに気づく


バブル崩壊。

リストラ。
希望退職。
倒産。

会社は永遠ではないと判明する。

だが副業文化はまだ弱い。

💥平成副業トリビア

・2000年代、アフィリエイト流行
・ネットオークション拡大
・ブログ収益化
・副業は“こっそり”
・転職サイト急増
・非正規雇用増加

ここで微妙な変化が起きる。

「会社一本は危ないかもしれない」

だが社会の空気はまだ昭和寄り。

副業は“裏”。

■ 令和:個人が経済単位になる


決定打は二つ。
1. スマホ普及
2. コロナ禍

在宅勤務。
通勤時間消滅。
SNS経由で収益化。

🚀令和副業トリビア

・副業容認企業増加
・クラウドソーシング拡大
・YouTube・SNS収益化
・オンライン講座販売
・フリーランス人口増加
・副業が本業超え事例
・確定申告アプリ普及
・会社が副業を推奨するケース

会社の外で、収入を得られる。

これは革命だ。

昭和では不可能だった。

■ なぜ逆転したのか?


理由は構造的。
1. 経済成長鈍化で企業余力減少
2. 雇用流動化
3. デジタル化で個人が市場直結
4. 人材不足で企業が縛れない

昭和は企業優位。
令和は個人も選択権を持つ。

会社が副業を禁止すると、人材が逃げる。

力関係が変わった。

■ 世代が衝撃を受ける瞬間


昭和世代が驚く令和

・会社が副業推奨
・本業より副業収入が多い
・会社に依存しない若者
・SNSで仕事獲得

令和世代が驚く昭和

・副業即処分
・会社の許可制
・社内完結人生
・転職少数派

平成世代の本音

「リスク分散したかった」

■ 本質的な変化


副業の解禁は、
単なる制度変更ではない。

会社と個人の力関係の再設計。

昭和:会社が雇う
平成:会社に雇われる
令和:会社を使う

収入源が複線化した時点で、
人生の主導権は個人に戻る。

会社は神ではない。

プラットフォームだ。

あなたの収入は一本か、複線か。

次回は、


8️⃣ 寿退社はなぜ当たり前だったのか。
ビジネスと家族観の変化を構造で解剖する。

Ads by Google

富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

フォロー フォローして富士 翔大郎の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。