「年功序列は古い。」 令和ではほぼ常識のように語られる。 だが本当にそうだろうか。 昭和の企業が世界を席巻していた時代、 年功序列は“欠陥制度”ではなかった。 むしろ、合理的だった。
「年功序列は古い。」
令和ではほぼ常識のように語られる。
だが本当にそうだろうか。
昭和の企業が世界を席巻していた時代、
年功序列は“欠陥制度”ではなかった。
むしろ、合理的だった。
■ 昭和:年齢=信用=安定
高度経済成長期、日本企業は右肩上がりだった。
市場が拡大し、社員数も増え、ポストも増えた。
この前提では、年功序列は機能する。
🔥昭和出世トリビア
・勤続年数が長いほど基本給が上がる
・同期はほぼ横並び昇進
・40代で課長、50代で部長が標準モデル
・定年まで同じ会社が前提
・管理職は“到達点”
・退職金は勤続年数連動
・「部長の名刺」は社会的ステータス
重要なのはここだ。
会社が成長し続けるなら、年功序列は矛盾しない。
若手は将来の昇進を信じて耐え、
会社は忠誠を確保できる。
人口増加×経済成長。
この組み合わせでは合理的だった。
■ 平成:成果主義という衝撃
1990年代後半。
バブル崩壊後、企業は気づく。
「全員を昇進させ続けるのは無理だ。」
市場は伸びない。
ポストは増えない。
そこで導入されたのが成果主義。
💥平成出世トリビア
・1990年代後半、大企業で成果主義導入ラッシュ
・評価制度が毎年変わる企業も
・年齢給から職務給へ移行
・若手抜擢増加
・中間管理職の負担増
・“名ばかり管理職”問題
しかし問題が起きる。
成果の定義が曖昧。
評価基準が不透明。
短期成果偏重。
結果、
社内競争が激化し、
チームワークが弱まる企業も出た。
年功序列の“安心”は消えたが、
完全な実力主義も完成しなかった。
■ 令和:出世したくない若者
そして今。
出世を望まない若手が増えている。
これは甘えだろうか?
🚀令和出世トリビア
・管理職志望率の低下傾向
・責任増に対して報酬が見合わないという声
・転職で年収アップが一般化
・副業収入が本業を超えるケース
・専門職志向の拡大
・役職よりスキル重視
ここで大きな転換が起きている。
社内出世より、市場価値。
昭和は「会社内ランキング」がすべて。
令和は「市場内ランキング」が基準。
会社の中で偉いより、
どこでも通用する方が強い。
■ なぜ年功序列は崩れたのか?
理由は3つ。
1. 経済が右肩上がりでなくなった
2. 人口減少で組織が拡大しなくなった
3. 転職市場が発達した
昭和は内部昇進が最適解。
令和は外部市場を活用する方が合理的。
制度の良し悪しではない。
前提条件が変わった。
■ 世代が揺れるポイント
昭和世代が驚く令和
・管理職を断る若手
・転職で昇進
・会社より副業を優先
・年収より自由時間重視
令和世代が驚く昭和
・同期横並び昇進
・勤続30年が誇り
・出世が人生目標
・役職がアイデンティティ
平成世代の本音
「どっちも中途半端に経験した」
■ 結論
年功序列は“悪”ではない。
成長社会では合理的だった。
だが成長が止まれば、
機能しなくなる。
昭和は会社内で競争した。
令和は市場で競争する。
出世の意味は、
時代で変わる。
あなたはどのルールで戦っているだろうか。
次回は、
6️⃣ ワープロから生成AIまで。
テクノロジーが“仕事の価値”をどう壊したか。
いきます。
【連載】時代でビジネスはどう変わったのか?
2026.03.22
2026.03.23
2026.03.26
2026.03.30
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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