ますます忙しくなるビジネス・パーソン。足りない時間をどう使う?

2025.01.30

仕事術

ますます忙しくなるビジネス・パーソン。足りない時間をどう使う?

フランクリン・ プランナー
フランクリン・プランナー

コロナ禍が落ち着き、ビジネス・パーソンがオフィスに戻り、日常の仕事のスタイルが戻った2023年~2024年でしたが、日本のビジネス・パーソンは、ますます忙しいと感じ、ストレスが大きくなっているようです。

誰もが、これまでとは異なる成果を出したい、認められたいという欲求は持っていると思います。しかし、そのための実行に移せない、結果これまでと同じスキルとインプットで仕事をしても同じアウトプットしか出ない、これまでと何も変わらない、という状況の人は少なくないと思います。

スキルアップのために計画し、行動することを習慣化している人は、少数でしょう。しかも、時間に追われていて、1日24時間でも足りないと考えている人にとって、さらに「自分のスキルを上げる」ための時間を確保するのは、相当難しい状況と言えます。しかし、こういう時代こそ、時間管理、タスク管理を駆使し、自分の価値を高めることを実行する必要があります。

スキルと言っても、職種やポジションによって求められるスキルはさまざまですが、習慣化できない理由の第一は、自分のスキルの段階が現在どこにあるのかが分からないことだと思います。中でも、ビジネススキルとして総合力が求められるマネージャーや営業、事務職に従事している人にとっては、具体的なスキルが何かというのはわかりにくいものです。「自分にない」と正直に考えるのは、せいぜい、目に見える表面的な知識や情報だけです。

少し古い調査結果ですが、総務省が行った「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」において、興味深い調査結果が出ています。

人工知能(AI)の活用が一般化する時代に求められる能力として、特に重要だと考えるものは、「1位:チャレンジ精神や主体性、行動力、洞察力などの人間的資質」「2位:企画発想力や創造性」「3位:コミュニケーション能力やコーチングなどの対人関係能力」「4位:情報収集能力や課題解決能力、論理的思考などの業務遂行能力」「5位:語学力や理解力、表現力などの基礎的素養」という結果でした。

求めるスキルを書き出し、毎日手帳を見る

結局、AIやDXがどうだという時代であったとしても、チャレンジ精神を含む人間的資質が1位のようです。何より必要なことは「決意」です。そのあとに続くのも、創造力やコミュニケーション力といった、これまでとまったく変わらない基本的なスキルです。

まずは、現在のポジション、仕事において、「もっと○○○○を身につければ仕事の成果がかなり違ってくる」と思うスキルや知識、人脈などを思いつく限り書き出してみましょう。手帳の1ページでもノートでもかまいません。自分に正直に、冷静に棚卸してみましょう。単純な行動タスクでもかまわないので、できれば100個以上は書き出してみましょう。

そして大事なことは、その書き出したページを毎日見てください。そして、今日できると思うものは、さっそく実行に移しましょう。そして、書き出したリストの見直しも忘れないでください。これを繰り返すことで、自分が目指すビジネス・パーソン像も明確になるでしょうし、着実にその姿に近づいていくでしょう。

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