「時間泥棒から逃れたい」時間管理においてよく聞く言葉です。 突然の来客、様々な誘惑、トラブルやアクシデント、顧客(上司)からの急な依頼事等、枚挙にいとまがないほど、私たちは毎日のように時間泥棒に悩まされています。 実は、時間泥棒と感じることについては、自分の責任でもあることがかなりの確率であり得ます。つまり、時間泥棒の多くは自分でつくり出しているのです。このコラムでは、自分が引き起こしている時間泥棒について考えてみましょう。
・ストレスによる逃避
緊急事項ばかり対応したり、トラブル対応ばかりに時間を費やしたりすると、ストレスが増大し、緊急性も重要性もないことに逃避してしまいがちです。過度な自分への追い込みはストレスを増大させ、はけ口を求めるようになってしまいます。結果、何の生産性もなく、効果もない、ただ時間を浪費することになってしまいます。まさに無駄な時間です。日ごろからストレスをためないような仕事の仕方をするようにしましょう。
・自己管理不足
急な病気や体調の悪化も思わぬ計算外の時間泥棒と言えます。暴飲暴食や運動不足など、自己管理不足による体調の悪化は、ある程度は未然に防ぐことができるでしょう。計画時に、健康管理に関するタスクを入れておくことも、時間泥棒を防ぐ手立てのひとつになります。
・定期的な報告の不足
上司や顧客からの急な依頼や指示に抗うことは難しいものです。できる限り自分の状況を理解しておいてもらうためには、定期的な報告やレポート、ミーティングなどを行っておくべきでしょう。
ほかにもあると思いますが、意外なほど、自分が原因で時間泥棒をつくっているものです。
では、そうならないためにどうするか?
一つは、「一度に一つだけのことに集中する」ことです。一度にたくさんのことに取り掛かったり、色々なことが気になり、やることを何分かおきに変えたりすると、アウトプットも不十分なものになり、気になることが多すぎて余計なストレスを抱え込むことにもなります。いわば、たくさんの時間泥棒のなかで仕事をしていることになってしまいます。
もう一つは、やはり「計画」のクオリティです。上記に挙げた時間泥棒の大半は、計画の甘さが原因となっています。計画のクオリティを上げるには、PDCAのサイクルを早く回し、継続することで上がっていきます。また、「今日、今週これをやる」とタスクに書き出しても、多くの場合、ヌケモレがあります。日頃から、思いついたときに、タスクリストやToDoリストに書き残す習慣をつけておくことも必要です。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2024.09.30
2009.10.27