今のワイドショーのあり方。 以前から嫌いでしたが、久々に見て益々嫌な気持ちに。 でも、それはワイドショーそのもののせいじゃなく…。 前編の続きです。
とはいえ、ワイドショーそのものを責めるつもりもないんです。
僕がワイドショーの担当者でも、恐らくそうしていますから。
なぜか。
その方が視聴率が上がるから。多分。
そして困ったことに、その視聴率は「おもしろおかしさを狙った」ために短期的に上がるだけではなく、長期的に継続して視聴率が良い番組を作るにも、今の日本では、その方が手っ取り早いと感じています。
…勘のよい方はお気づきになられたと思います。
今回の2回の記事で伝えたかったことは…
「くだらないワイドショーを潰し、事実を事実として捉えられるメディアを育てるために、みんな、メディアリテラシーを磨きましょうよ。」
ってことなんです。
いや、そこまで具体化しなくてもいいかもしれません。
「人の意見を鵜呑みにするんじゃなく、自分なりのものの見方・考え方をもちましょうよ」
ってことです。
その方が、「善」が報われる社会に、きっとなるはずですから。
自分なりのものの見方・考え方を身につけるには、やはり想像する訓練が一番大事だと思います。
そして、そんな想像力を養うには、人様の立場にたって考える癖をつけるー最終的には「思いやり」、それだけなんだと思います。
川崎南高校の廃校問題。
自分が財政的な余裕がない行政の人間だったらどうするか?
自分がワイドショーを流す側の人間だったらどうするか?
そして、自分が住民だったらどうするか?
…自分の立場ではなく、相手の立場に立ってみる。
いや、立場に立ってみる、というより、「仮想自分を置き換えてみる」みたいな感じでしょうか。
この問題を取り巻く人間がみんな、その訓練が出来ている人であれば、もう少し、問題は解決の方向に向かうんじゃないでしょうか。
最後に。
公教育を運営する行政の視点から考えると、廃校問題はとても難しい問題なんです。
住民には教育機会を平等に与えなければいけないので、公的学校はもちろん必要ですけれど、人は勝手です。自分の好きなときに引越し、その地域に住み着いちゃいますから。
そして景気の良いときに、人は首都圏に集中し、景気の悪いときに郊外へーという流出・流入が起きる。
首都圏では、10年前に1学年100名のキャパが必要だった学校が、今は10名しかいらなくなったーなんて話もザラにあります。
…学校と言う不動産。しかも、減価償却にン十年とかかる不動産。
好き勝手に移り住む権利を行使するんであれば、やはり行政に「なんとかしろ」と求めるばかりではなく、それ相応の「不動産の無駄」により発生した負担も、ある程度は被らなければいけない…という意識が、もう少し、大人社会に必要な気がします。
そんな姿勢が、子ども達に、「理の、情の通った」大人を見せ付ける機会になると思っています。
そうすれば、権利ばかりを主張する子どもはほとんどいなくなり、権利と義務を一体化させた、まさに次世代を担う子どもたちが溢れる社会になることでしょう。
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ワイドショーをぶっ潰せ!
2008.04.11
2008.04.11