ワイドショーをぶっ潰せ!(後)

2008.04.11

ライフ・ソーシャル

ワイドショーをぶっ潰せ!(後)

寺西 隆行
(株)Z会

今のワイドショーのあり方。 以前から嫌いでしたが、久々に見て益々嫌な気持ちに。 でも、それはワイドショーそのもののせいじゃなく…。 前編の続きです。

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

整理しておきます。僕は、

「全く先入観がなく、そのワイドショーだけ見るのであれば、行政の処置が正しいと思った」

それだけです。

ワイドショーの時間中に取り上げられていた住民の発言、ほとんどが説得力に欠きます。
大きくは、

・「行政から出された結論」(=廃校の売却)に対し、その結論に達するまでに(素晴らしい公務員であろうが、めんどくさがりの公務員であろうが)どう考えても考えられているであろうことが考えられていないかのように(住民に)捉えられ、「ほんとに住民のことを考えているのか!」と主張しているにしか過ぎない点
・住民にとって良質の措置をとるための自らの負担増について触れられていない点

の2点において。

本件については、
http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804080477/1.php
http://rinkaibu.exblog.jp/7297343/
のようなブログの記述もあるように、行政のとっている対応は本当に悪いのかもしれません。
これだけ問題視されているのですから、住民とのやり取りで、住民側の反感を買うような出来事があったことも想像できます。

もし、だとして、本当に、住民側の気持ちと、話している内容の正当性を、ブラウン管を通じて訴えるのであれば…

行政を非難する声だけ紹介するんではなく、その非難の正当性(=今行政がとっている対応は、自分が逆の立場~行政側~だったら考えられない対応であること)を含めて紹介する。

そうしないといけませんよね。

僕自身も、一度とある全国誌のインタビューを受け、記事化されたときに、

「え~っ…こんなニュアンスで話したわけじゃないんだけどなあ…」

という話し振りで紹介されたことがあります。
だから、メディア側の紹介の仕方が一方的なときもあること、良くわかります。
したがって、ワイドショーで紹介された声だけが、住民の論や声のすべて、とは思いません。

ただ、そのワイドショーで見聞した声が全く説得力がなかった、それだけなんです。
だとしたら、ちょっと考える癖がついている人は、恐らくワイドショー側の意図とは異なり、「ここの住民、何考えてるねん」としか思わないわけです。

本当に、住民側が「国民の声」として行政に歯向かっていくのであれば、簡単に“ありがちなワイドショーの内容”に流される人間を味方にするよりも、冷静な見方ができる人間を味方につけるべきなんじゃないかな、と思いますし、だからこそ、一見もっともらしいけど上滑りの意見の紹介のみにとどまるのはマズイのではないでしょうか。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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