手帳やタスクマネジメントのツールなどに、積極的に行動計画を立て、日々実践している人は、もともと、自分のスキルを磨いたり、多彩な知見を持つ人たちとのコミュニケーションを図ったりする、いわゆる「成長意欲」のある人なのかもしれません。「何か新しいことにチャレンジしたい」「もっと成果を上げたい」といった成長意欲があってこそ、日々積極的な行動計画を立てるはずだからです。
具体的に明日からの計画を考えてみましょう。すでに明日のタスクリストがあふれるほど記入されているのであれば、無理することはありません。確実にそのタスクを実行に移すことに注力してください。自分のことで精いっぱいだと思っている人もいるかもしれませんが、あなたに与えられたタスク、業務をこなすだけで確実に喜ぶ人がいます。できれば、タスクを実行した結果どうだったのかも記録しておきましょう。いわゆる「PDCA」の「C」ということになりますので、その次の計画にも役立ちます。
タスクリストが埋まっていないという人は、最初のステップとして、本当に小さなことから始めてみましょう。「いつもありがとうございますと言う」「よろしければお手伝いしましょうかと声をかける」など、これまでやりたいと思っていたけれどもできなかったことから始めてみることです。
もう少しレベルを上げたいのであれば、「部長、私が調べておきましょうかと提案する」「○○さん、大変そうだけど、手伝いますよとサポートする」といった活動から始めてはいかがでしょうか。
こうした自分からのアプローチが効果的なのは、これをきっかけに、相手のニーズを聞くことができるということです。ニーズというものは、聞かなければ本当に理解することはできません。中途半端にわかったつもりが仕事のトラブルの大きな原因のひとつになりかねないので、ニーズ(期待値)の確認はとても大切です。
タスクリストが埋まってない人こそ成長のチャンス
タスクリストがさほど埋まっていないという人ほど「成長」のチャンスです。まず、周囲のメンバー、上司、他部署の仲間を見渡し、何かサポートできることはないか観察することから始め、次のリストを書き出してみましょう。
・「私への期待リスト」の作成そもそも自分の仕事・役割、自分に期待されていることについて考えてみましょう。どのような雇用形態であれ、何らかの期待があるから現在の仕事をしているはずです。どんな小さなことでもいいので、「私への期待リスト」を作成してみます。
・「今日の貢献」のタスクの書き出し
期待されることのイメージができたら、それに対して何ができるかを考えます。貢献への第一歩ですから、小さなことから始めてみましょう。それでも何も浮かばないときは、自分へのインプットを考えます。新しいアイデアなど、何もせずに降って沸くことなどありません。アウトプットはインプットがあるから生まれます。自分へのインプットの活動も「今日の貢献」に含まれます。
実行できなくても気にすることはありません。重要なことは、これらのタスクを毎日考え、タスクリストとして、手帳やPC、スマートフォンに記入することです。それが、やがては成長意欲を持つことにつながるはずです。
引用元:フランクリン・プランナー https://www.franklinplanner.jp/mag/
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