「マネジメント」というと、人とのコミュニケーションや部下のマネジメント、チーム・ビルディングのことを思い浮かべがちですが、人やチームを管理する前に必要なことがあります。 それが、仕事そのものを管理すること、「ワーク・マネジメント」です。仕事を管理できない人が、人やチームを管理できるはずがないからです。
「マネジメント」というと、人とのコミュニケーションや部下のマネジメント、チーム・ビルディングのことを思い浮かべがちですが、人やチームを管理する前に必要なことがあります。
それが、仕事そのものを管理すること、「ワーク・マネジメント」です。仕事を管理できない人が、人やチームを管理できるはずがないからです。
仕事の内容やプロセスが複雑化し、関与者も増えてくると、単調なスケジュール管理やタスク管理だけでは不十分となり、ワーク・マネジメントに高いスキルが求められることも多くなりました。
仕事の管理といえば、タスク管理やスケジュール管理、意思決定者へのプレゼンテーション、承認といったそれぞれの活動と考える人も多いかもしれませんが、仕事を全体的にとらえ、成功へと導くことが必要です。そういう意味では、プロジェクト・マネジメントに近い概念かもしれません。
ワーク・マネジメントの内容
効果的なワーク・マネジメントを行うには、次のようなコンピテンシーが必要となるでしょう。
■個人、チームのバリューチェーンの把握
- まず、自分自身、または率いるチームが優れた結果を出すためには、どのようなバリューチェーンが必要なのかを明らかにする必要があります。どのような仕事の仕方が、個人、チームとして最大の効果を出すことができるかということです。つまり、個人、またはチームの優れたスキルや能力を明らかにし、仕事のプロセスを決めるわけです。
- ここでいうバリューチェーンとは、ワーク・スタイルの意味も含まれます。一人でコツコツと積み上げる仕事のやり方が得意な人と、コミュニケーションによってさまざまなアイデアをまとめていくのが得意な人など、人によって得意な方法はさまざまです。
■ワーク・プロセス設計
- 自分たちの得意な方法が決まっているからといって、好きに仕事をしていいわけではありません。仕事によって、踏まなければならないステップや段階があります。仕事が複雑化するほど、ワーク・マネジメントにおいて、どのようなプロセスをたどれば仕事がうまくいくのかを設計することが重要になります。どの段階で、どのようなニーズに対応する活動が必要なのか、綿密に設計する必要があります。
- また、仕事が大きくなれば、ステークホルダーも増えます。ある一人の反対によって仕事がうまくいかなくなることは頻繁にあることです。プロセスごとの成果物の内容も重要ですが、「誰に」「誰が」という要素も重要です。
■タスク・プランニング
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