「実行」や「活動」を現実にするには、あらかじめ計画するという「スケジューリング」が必要となります。 「時間があったらやってみたい」「余裕があれば勉強したい「一段落したら取り組もう」という考え方では絶対に実現しないことは、誰にでも経験のあることでしょう。 吉田松陰も語るように、「計画なくして実行なし」なのです。
このときに注意したいのが、私たちの仕事の結果の大半は、人間関係のなか、コミュニケーションにおいて生み出されます。ですから、仕事上、大切な人が自分に対して求めていることに応えられているか、不足していることはないかを念頭におきながら、行動計画を立てることが重要です。
成果を追う活動だけではなく、能力開発の時間もスケジューリングする
スケジューリングでもうひとつ重要なことがあります。目標を達成するということは、これまでにできなかったことを成し遂げるということですから、あなた自身の能力を伸ばす活動が目標達成には必要だということです。
「7つの習慣」では、「P/PCバランス」(PはProduction、PCはProduction Capability、目標達成と目標達成能力)として、目標の達成ばかりを追い求めるのではなく、能力を伸ばす活動とのバランスが必要だとしています。
(能力開発ばかりして、アウトプットがないのも問題ですが)
普通に考えれば、同じスキルと知識からは、同じ結果しか生まれません。
スポーツ選手が日々鍛錬を積むのは、違った結果を出すために、自分の能力を磨いているわけです。
ところが、ビジネスの世界では、なぜか能力開発の活動は激減します。比較的時間のあった若いころは、定期的に通っている英会話スクールや、セミナーなどがあったかもしれませんが、こうした活動は徐々に少なくなっていくものです。
もう一度、先週のあなたのスケジュールを振り返ってみましょう。
あなたが意識的に、自分の能力開発のために計画した活動がどれだけあるでしょうか。
会社から与えられた研修時間や、指示された業務をこなすための知識やスキルの修得の活動はあるかもしれませんが、自ら計画した活動が入っている人は多くないでしょう。
会社から与えられた研修だけではなく、できれば、自分の将来の目標や、これを身に付ければ現状の仕事が大きく変わると思えるような活動を、せめて1週間に1~2時間は意識的に入れるようにしましょう。
すぐに結果が出るものではありませんが、1年、2年の積み重ねで、あなたの能力は飛躍的に高まっているはずです。
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