新年度となり、「今年こそは成長したい」「これまでとは違い、大きく成長したい」と考える人は少なくないでしょう。 とくに、ここ約2年のコロナ禍で、思い通りの成長につながる活動や自己投資ができずに、忍耐の年になってしまった人も多いはずです。また、結果を出すことに必死になりすぎて、疲弊してしまった人も少なくないでしょう。 結果を出す活動も行いながら、さらに成長するという両立は、簡単ではないかもしれませんが、将来、大きな結果を出すためにも、今成長することは必要なことです。
ある人は、「英会話のレベルを上げる」かもしれませんし、ある人は「マーケティングのオンラインスクールを修了する」「業界知識の豊富さで社内一番になる」「企画提案のクオリティを上げる」といったことになるかもしれません。もちろん、それはひとつではなく、複数あるでしょう。
1年後、「こういう姿になっていたい」、「なりたい」ということがらを分かりやすく定義することから始めましょう。
気を付けてほしいのは、出来る限り、「1000万の利益を上げたい」「10社受注したい」などの結果目標にしないことです。結果目標に対して、ブレのないプロセスが組立てられればいいのですが、多くの場合、結果だけを追いかけてしまいがちです(アウトプットに一生懸命になる)。
たとえ達成できたとしても、それは、今持っている能力を発揮したおかげで結果を出すことができたということであり、次に、さらに大きな結果を出そうとするならば、さらに能力を磨く必要があるわけです。
スポーツの試合で能力を発揮し、勝つことができたとしても、その能力は、練習によって身についたもののはずです。
ですから、勝負に勝つために、どのように成長すればよいのか、つまり、どのような練習を積み重ねればいいのか、それが成長の定義ということになります。成長とは、自己プロセスですから、自分自身の行動として定義するようにしてください。
ビジネスにおいては、ほとんどの活動は、「勝負の試合となる場面で結果を出す」タスクか、「練習として試合で発揮する能力を伸ばす」タスクのどちらかのはずです。このバランスが重要です。
ただし、もしあなたの活動に、これ以外のタスクがあるとすれば、それは即刻やめましょう。
1週間と1日の両方の計画を立てる
成長の定義ができたら、計画を立てることになります。
計画は、その日の朝でも悪くはありませんが、すでに1日の行動予定がびっしりで成長のためのタスクが入る余地もない、ということも少なくありません。
できれば、1週間の計画と毎日の計画の両方を行います。
時間は有限です。時間を有効に管理し、使うためには、「結果を出すための時間」と「自分の成長のために有効な時間のバランスをとる」という観点が必要です。1週間というスパンのなかで、できれば1割から2割程度は、成長のタスク(活動)が計画されていることが望ましいでしょう。
ただし、その方法は一人ひとり異なります。
試行錯誤を繰り返しながら、自分にあった方法とバランスを考え、時間管理のスキルも伸ばしていくことができるはずです。
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2022.07.20