指示されたことを行う、顧客からの要望に応える、これも立派な仕事のひとつですし、確実にこなさなければならない仕事には間違いありませんが、タイム・マネジメントの本質とは、流されるままにならないように、自分の求める姿に向かってやるべきことを自分で考え、立案することのはずです。現状から1歩でも2歩でも成長する、自分の目標達成に近づくために、周囲に流されるだけではなく、自分を律し、行動計画を立てることにあります。
要するに、どれだけ自分の目標や成長にとって重要なことが計画できているかということですが、こう言うと、「自分の活動は重要なことばかりだ」「組織にとっても自分にとっても重要なことを行っている」と答える人は多いでしょう。
問題は、この「重要さ」の定義です。
誰でも、自分の活動は重要なことではない、とは考えたくないものです。「今」だけを考えれば、「今はこれをやらなければならない」と考えざるを得ない状況にあるでしょう。結果的に、日々、今週、今月の売上や利益、やらなければならない業務をこなしていく(これは個人的な生活においても同じ)ことになってしまいます。
自分独自のタスクを計画する
まずは、今月の計画、今週の計画、今日の計画、自分の考えやすいスパンで、現状をより良く変える、自分を成長させる、組織にとって自分にとってプラスになる結果を出すための活動計画を書き出してみましょう。
ビジネス・スキル、個人の生活の充実、コミュニケーション活性化、お客様との信頼関係のためなど、あなたにとって必要だと思われるいくつかのテーマに分けると考えやすくなります。直接は関係ないかもしれないと思っても、思いつくことをできるだけたくさん書き出してみましょう。
また、前からできればやりたいと思っていたけど、やってないことも思い出してみましょう。「英語を勉強する」「自叙伝を書く」「ランニングを始める」など、やろうかなと思ったことはたくさんあるでしょう。このリストを見れば、意外にもできることがあることに気づくでしょう。
そして、それらの中から、本当に実現すべきことを選び出し、1か月で行うこと、1週間で行うこと、今日行うことに分けて、実際にタスク・リストとして計画していきます。
これが、「緊急ではなく重要な」QⅡアクティビティです。活動のすべてを「QⅡアクティビティ」にする必要はありません。むしろ、すべてを第Ⅱ領域活動にすることは、周囲に対してはマイナスになります。1日に1つか2つでもいいので、こうした活動を計画します。
あなたの「QⅡアクティビティ」を行うことをぜひ習慣化してみてください。
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