ここへきて、また新型コロナウイルスの感染拡大だ。飲食店に対して時短営業の要請が出されることになった。 また人と人との接触を減らさなければならないことになる。飲み会が減り、「飲みニケーション」が減るのだろうか。
仕事のあとの飲み会は、心的なストレスの緩和や発散には大きな効果があるのだろう。実際に、在宅ワークによる「うつ」になってしまう人は多いと聞くし、うつにならないまでも、モチベーションの上がらない状態では、業績アップはままならない。
一方、「飲みにケーション」を否定する人も多く、「昭和時代の残骸」的に語る人も多い。戦略的にリモートワークを取り入れ、コロナだろうがなんだろうが、業績を上げ続けている起業も少なくない。社内のミーティングや上司や同僚との打ち合わせはオンラインで十分(むしろオンラインのほうが良い)との意見も多く、逆にムダな会議や仕事が減り、生産性はむしろ上がると考える経営幹部も多い。
むしろ、そうした企業にとっては、なぜオフィスに行く必要があるのか、ということなのだろう。業務を行うにあたっては、オフィスに行く、行かないは関係なく、オフィスに行っても黙々とひとりで仕事をすることがノーマルな状態の企業においては、確かに出勤する必要はない。
おじさんたちが喜ぶ飲み会が、またできなくなってしまうわけだが、業績には影響ないのだろうか。
苦手なオンライン飲み会をするのだろうか。実際、「オンライン飲み会」の評判はかんばしくなかった。ある調査データによれば、「オンライン飲み会」を「今後行いたい、続けたいと思うか」との質問に対し、「全くそう思わない」と「そう思わない」は合わせて6割近かったという。これは別のデータでも同様であり、「オンライン飲み会を楽しい」と感じた人は、3割しかいなかったという。
それはそうだろう。リアルの飲み会では、となりの人とのひそひそ話だったり、特定の人との会話だったりする。人間関係をつくるコミュニケーションが原則1対1であることを考えれば、常に会話が全員に対してオープンになるオンライン飲み会は、人間関係のための飲み会としてはまったく機能していないことになる。
結局、自分なりのコミュニケーション手段を準備し、心身の安定を図る必要がある。仕事は、自分の頭脳や精神をつくっていくものだ。仕事の仕方によってメンタルが左右されてはたまらない。
指南書やガイドラインには、オンオフをとる、楽天的に考えるなどあるが、基本的に、人の感情は対人関係によるものが大半だ。
感染対策をしっかりとりながら、柔軟なコミュニケーションをしっかりとっていきたいものだ。
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