人・モノ・金・情報の流れの最適化

2020.06.10

経営・マネジメント

人・モノ・金・情報の流れの最適化

野町 直弘
調達購買コンサルタント

人・モノ・金・情報の流れの最適化が今回のコロナ禍を契機に進みました。 この改革は一過性のものではなく、トレンドとして今後最適化は益々進行していきます。 この対応策として業種や産業構造の転換、新しい技術やサービスの立ち上げが不可欠になってきます。

これらの改革はいわゆる人・モノ・金・情報の流れの最適化と言えるでしょう。

このような状況下で、進めなければならないのはミクロでは代替手段への業種等の転換であり、マクロではそのような産業構造転換を支援する動きです。モノが動けば、従来コンビニが握っていた流通業界の覇権が物流事業者に移る可能性にもつながります。多くの小売業は成り立たなくなり、業態転換を求められます。

また航空会社は従来のビジネスユースの旅客輸送中心の戦略から貨物輸送やレジャー用途中心の戦略に移行せざるを得ないでしょう。

モノの流れは最後までなくなりません。人が動かなければ、モノを動かして人に届けなければなりません。一方で人が動くよりもモノを集中して、誰かが動かせば、より効率化されることは間違いありません。今回の改革が現状の物流の非効率性を是正するきっかけになるかもしれません。

また情報の流れについても様々な新しいビジネスチャンスにつながるでしょう。電子会議はその代表的なものですが、よりリアルなコミュニケーションに近づけるようなVRやARの活用や、旅行や演劇、コンサートなど従来よりも効果的に楽しめるための技術やサービスも出現してくると予測されます。

私は従来ジムのグループレッスンによく出ていたのですが、今回のコロナ禍でスポーツジムは休業になりました。一方一部のジムではインスタグラムやFacebook、Zoomなどでグループレッスンを受けるような仕組みをつくってくれたのです。これによって、私は海外のグループレッスンにも何度か出ることができました。リアルの世界ではうけることができないインストラクターのレッスンを受けることができる、など積極的に捉えればものすごい貴重な機会につながります。

このように従来の人・モノ・金・情報の流れや動きを最適化することが、今回のコロナ禍を踏まえスタートし、今後益々促進することが考えられます。ウイズコロナの時代においては、これらの4要素の流れの最適化とともに産業構造転換や新しい技術、サービスの開発が進んでいくことが予測されます。

次回は特にウイズコロナの時代における調達購買業務の変革について考えてみましょう。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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