2007年日本の広告費とMC戦略の課題

2008.03.12

営業・マーケティング

2007年日本の広告費とMC戦略の課題

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

先日、2007年の「日本の広告費」(推定値)が 電通から発表されていますね。 普段はどっぷりとミクロな現場にはまっているせいか、 私自身、なかなかこのようなマクロ的な視点で 自分の属している業界を眺めることがありません。

・インターネット広告の隆盛
・既存マスメディアの相対的後退

に加えて、

・コミュニケーション戦略の困難

を田中氏は指摘されています。

確かに、これだけ多様なメディア・ツールが次々と現れ、
かつ、それらを適切に組みあせること(クロスメディア)
が求められるわけですから、戦略の立案にしろ、
実行にしろ、以前よりもはるかに難易度が高くなっています。

そしてまた、田中氏は、

「MC戦略において何が問題・課題なのか?」

という点が、
関係者間できちんと共有されていないと
考えているそうです。

そこで、今回のお話の中では、田中氏が考える

「MC戦略の課題」

を挙げてくれました。次の通りです。

-----------------------------------------

1 マス広告の効率悪化にどう対処するか

2 インターネット広告をどう活用するか
  -マスメディアとどう連関させるか
  -ウェブサイトをどう位置づけるか

3 プロモーションメディアをどう活用するか
  -OOH(Out of Home広告:屋外・交通広告等のこと)、
   フリーペーパー、DMなど

4 キャンペーンをどうプランニングするか
  -そのための人材をどう確保・育成するか

------------------------------------------

さらに、上記課題の達成のヒントを
田中氏は示してくれています。

------------------------------------------

*メディアの位置づけをはっきりさせる
 -多メディア時代にメディアの役割がハッキリする

*メディアのリンケージによるシナジーを考える

*その業種に特有な効果的メディアを見つける
 -(例えば)消費者金融→テレビ、ネット、ティッシュ(街頭配布)

*キャンペーンプランナーの養成と発見

------------------------------------------

以上のテーマはどれも重い内容を含んでますので、
おいおい取り上げていきます・・・

(ご参考)
日本の広告費の推移がわかるグラフが、
以下のページで閲覧できます。

電通「日本の広告費」 1985年~2007年の時系列データに
よるグラフ(ネットレイティングス社長、萩原雅之さん作成)

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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