先日、2007年の「日本の広告費」(推定値)が 電通から発表されていますね。 普段はどっぷりとミクロな現場にはまっているせいか、 私自身、なかなかこのようなマクロ的な視点で 自分の属している業界を眺めることがありません。
・インターネット広告の隆盛
・既存マスメディアの相対的後退
に加えて、
・コミュニケーション戦略の困難
を田中氏は指摘されています。
確かに、これだけ多様なメディア・ツールが次々と現れ、
かつ、それらを適切に組みあせること(クロスメディア)
が求められるわけですから、戦略の立案にしろ、
実行にしろ、以前よりもはるかに難易度が高くなっています。
そしてまた、田中氏は、
「MC戦略において何が問題・課題なのか?」
という点が、
関係者間できちんと共有されていないと
考えているそうです。
そこで、今回のお話の中では、田中氏が考える
「MC戦略の課題」
を挙げてくれました。次の通りです。
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1 マス広告の効率悪化にどう対処するか
2 インターネット広告をどう活用するか
-マスメディアとどう連関させるか
-ウェブサイトをどう位置づけるか
3 プロモーションメディアをどう活用するか
-OOH(Out of Home広告:屋外・交通広告等のこと)、
フリーペーパー、DMなど
4 キャンペーンをどうプランニングするか
-そのための人材をどう確保・育成するか
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さらに、上記課題の達成のヒントを
田中氏は示してくれています。
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*メディアの位置づけをはっきりさせる
-多メディア時代にメディアの役割がハッキリする
*メディアのリンケージによるシナジーを考える
*その業種に特有な効果的メディアを見つける
-(例えば)消費者金融→テレビ、ネット、ティッシュ(街頭配布)
*キャンペーンプランナーの養成と発見
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以上のテーマはどれも重い内容を含んでますので、
おいおい取り上げていきます・・・
(ご参考)
日本の広告費の推移がわかるグラフが、
以下のページで閲覧できます。
電通「日本の広告費」 1985年~2007年の時系列データに
よるグラフ(ネットレイティングス社長、萩原雅之さん作成)
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2009.02.26
2009.05.22
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。