製品ラインナップはただ数多く揃えればいいというものではない。どのように製品間のポジショニング図るかという微妙なさじ加減が要求されるのだ。今回はちょっと注目したい事例をご紹介する。
これは恐らく、リコーのデジタルカメラにおけるローエンドモデル伸長作戦なのだろう。
ローエンドモデルを投入すると、ユーザーの裾野が広がるという効用の一方で、既存ユーザーの離反が懸念されると、過日「BMW1シリーズの深謀遠慮」というタイトルで書いた。そんなおおげさなものではないのだが、何となくBMW1シリーズが投入されたときの3シリーズとか、5シリーズユーザーの気持ちが実感できた。
GRやGX100ははっきり言ってオタクカメラだ。そのコアなオタク・リコーファン層を同社がどうやってグリップしていくのか、これからがちょっと見物だ。
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2008.04.03
2008.04.09
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。