最近の「働き方改革」の手法や事例を調べてみると、本来の目的と異なった単なる労働時間短縮運動と言った傾向が強いようです。ここには長時間労働=悪といった固定観念しかありません。本来の働き方改革の目的を達成するための良い事例とは、どのようなものでしょうか。
例えば、スーパーフレックスタイム制を導入しており、この制度はコアタイムが無いため、全体会議などはどのように招集するのか、という問いに対しては、味の素人事部担当者は「自主性が尊重される働き方によって、むしろ社員に責任感が生まれ、スーパーフレックスタイム制を導入したからマネージメントがしにくくなったという話は、どの部署の責任者からも出てきていない」とのことです。
両社の共通点は、社員一人一人や部署に選択肢を示し、個々の意思で選択してもらい、自主的に「働き方改革」=生産性向上が進むような仕組みにしている点でしょう。
いずれにしても、皆がいきいきと働け、尚且つ生産性が高くなり、その分時間が短縮されれば皆がハッピーになれます。このような目的を見誤らない推進が欠かせないでしょう。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。