最近私が支援させていただいた、とある企業の調達改革プロジェクトについて書きます。
第二の要因は周りのマネジメントのサポートです。特に若手プロジェクトリーダーだけでなく、各事業所の調達部門のマネジメントもプロジェクトメンバーをサポートすべく動いてくれました。もちろんトップであるCPOや部長からも完全なサポートをもらえたのです。
三つ目の要因はプロジェクトの進め方です。今回のプロジェクトはパイロット品目からスタートし、品目や事業部を拡大し、最後にはより多くのバイヤー担当を巻き込みながら進めていきました。結果的には多くのバイヤー担当とコンタクトしながら、彼らの意識改革を促しつつプロジェクトを推進することができたのです。
このような要因からプロジェクトは一歩一歩成果を積み上げながら成功裏に終わることができました。
しかし、まだまだ課題は残っています。意識改革は日頃の改革の積上げです。誰かが先導しないと必ず消えてしまいます。そういう意味では完全に業務へ落し込めたことはなく、一過性の取組みになってしまうリスクはまだまだ残されています。
しかしこのようなボトムアップ型のプロジェクトであってもメンバーとマネジメントの支援、それから巻き込み方によっては、自律的、自発的なプロジェクトとして上手くいくことを経験できたのです。これからもこの企業の調達改革を支援していきたいですし、同様の他企業での調達改革の取組みにも貢献していきたいです。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。