お金持ちの家に招待されたとき、家の池で見かける優雅に泳ぐニシキゴイ。 正式に「錦鯉」と書くが、色鮮やかな色彩や斑点の体色が「錦」にたとえられ「生きた宝石」とも呼ばれている。業界団体の「全日本錦鯉振興会」は、日本の「国魚」とも位置づけている。 自宅の庭でニシキゴイを鑑賞することは、庶民からはちょっとイメージしにくい贅沢な趣味だが、これがいま世界的なブームで、とくに外国人の間で人気なのだという。桜の花や富士山などと並んで日本が誇る美しさの象徴という声も聞こえるが、一方で単なる観賞用ではなく、ひと儲けをたくらむ投資として注目されている側面もあるとのこと。さて、実態はどうなのか。
ニシキゴイ投資は今後、どう成長していくのだろう。肯定的に見れば、世界中でニシキゴイの愛好者が増え、古くて新しい日本文化としてグローバルに育っていく可能性はある。前述のとおり、アジアにとどまらず、ヨーロッパや米国にも愛好者が増えているからだ。
一方で、いまのようなニシキゴイの価格の高騰は少し異常ともいえる。いわゆるバブルとも認識されており、バブルならいずれ弾けるのが運命だ。価格は一気に下落して、大損する可能性もある。
いずれにしても、一般の庶民がニシキゴイを投資の対象とするにはあまりにも難しく、リスクが高すぎるといっていい。われわれ庶民は、せいぜい観賞魚として堪能するのが賢明のようだ。
≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、昨春退職。現在はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロでユースを手掛けている。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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