人生100年時代と言われるようになり、定年後がとても長くなったと感じます。 ユングが「人生の正午」と言ったのは、80歳の半分、40歳のあたり。 100歳になったからと言って、それを50歳にするより、やはり40歳を意識していいのでは? 心理セラピストとして相談を受ける中、50代だからの悩みがあります。 しかしこの時期を乗り越えるには、後悔しない人生をどう選ぶかということでは? 「定活」と言う言葉も出てきたようです。この定活には、老後の資金だけでなく ぜひ、60歳あたりからどんな人生を始めるのか、後悔しない人生の活動はお早めに…
以前ある主婦の方から、
「夫が仕事で会う女性に興味を持ってばかりで、
専業主婦でやってきた自分と比べられているようで、辛い…」
という訴えがありました。
浮気ではなく、夫側がうきうきしている程度のようでしたが…
映画「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公は余命わずかの若い女性でしたが
この10のリストの中の2つは、「恋」。
生きている感覚を最も味わえるのは、恋愛だと、人は本能的に感じるのかもしれません。。
生きているうちに、し残したくないことの一つが恋愛なのかもしれません。
よく聞く定年時の離婚例は、知り合いにもいます。
案外、そんな心の背景があるのかもしれません…
この時期はそれだけいろいろと葛藤があるということです。
それまでの自分という存在価値を考えさせられる時期でもあります。
だからこそ、60歳を前にようやくその後に取り組むより
40歳あたりで意識するほうが、ソフトランディングできるのではないでしょうか。
◇ 人を最も苦しめる後悔は…?
コーネル大学の新しい研究で、人が最も後悔し苦しむのは、義務や責任に関してではなく、
理想の自己として生きられなかったことなのだそうです。
心理学者のTom Gilovich氏による理論です。
(サイト lifehacer 2018.7.11「死ぬ前に人が最も後悔するのは「挑戦しなかったこと」より)
3月末に書いたここでの私の投稿も、それに触れました。
自分の人生に誠実でありたい人は、その葛藤により苦しむようです
かつて私と関わった同年代の方で、自分の今後の方向にとても迷っていた人がいました。
Aさんとしておきます。
書道の仕事はしているものの、書道家として歩む迷いが強く、どうしていいのかわからない…
それから、私が行っているフラワーフォトセラピーなどを受けて
しばらくしたころ、突然連絡があり、
「書道塾を開きました。書道家としてやっていく道を選びました」と言うのです。
しかも、その後、権威ある某展覧会にいきなり「入選」した、という喜びの報せも届きました。
Aさんは、自分の道を50代後半にして選び取ることができました。
それには、その前に強い葛藤の日々があったわけです。
なぜ人は「理想の自己」を生きることが難しいのか…?
Aさんの迷いのように、自分でも「それが、理想の自己だ!」と確信できず選べないからです。
心理相談を受ける中で、若い年代からもこれに似た相談を受けてきました。
選べないのは、こころの奥に
思い込みやしがらみ、同調圧力、そして、自己評価が低い、過去の失敗のトラウマなど
いろいろな感情や思考が、理想の自己につながるものを妨げるからです。
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2015.07.17
2009.10.31
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事
こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。