ポイントを使った株式投資スタート! 熾烈きわめるポイント合戦!

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2019.04.18

ライフ・ソーシャル

ポイントを使った株式投資スタート! 熾烈きわめるポイント合戦!

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南青山リーダーズ株式会社

買い物などでたまったポイントを、投資にまわすサービスが広がっている。新規顧客が欲しい証券会社と、カードのさらなる普及をめざすカード会社、その思惑が合致しての急展開だ。 そうした流れの中、3月20日に「Ponta(ポンタ)」のポイントを使った4月からの株式投資運用サービスの開始が発表され、注目を集めている。2019年2月末時点でPontaの会員数は8998万人にのぼるとされている。これは大きなシェアだ。そこで、ポイントで投資とはどんなものなのか……、競合他社はどんな動きを見せているのか……、さっそく調べてみた。

また、ロイヤルマーケティング金融サービス開発部の佐藤智仁氏も「証券口座、現金不要で、学生さんでも利用できる投資体験。ユーザーと企業をつなぐ架け橋になる新しいサービス」と、胸を張っている。本格稼働は4月中旬から。消費者がどんな反応を示すのか楽しみだ。

Tポイントカード、ANAマイレージでも投資が可能

広い意味でのポイント投資は、Pontaの独占ではない。ほかのカード会社でも証券会社などと組んで、徐々にポイントを使った投資サービスを始める動きが出ている。

●Tポイントカード
レンタルショップのTSUTAYAや、ファミリーマートでおなじみのTポイントカードを主宰するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)では、SBI証券と組んで金融事業を展開する新会社「SBIネオモバイル証券」を設立。買い物などで溜まったTポイントを利用して金融商品が購入できる「Tポイント投資」を始めている。若年層をターゲットに、スマートフォンだけで完結できる金融サービスを提供する予定だという。

●ANAマイレージ
航空会社ANAグループでは、マイルで資産形成を行う「マイル投資サービス」を開始した。これは、アプリによる投資サービスで有名なTORANOTEC社と業務提携したもの。同社のアプリ「おつり投資サービストラノコ」のサイト上で、ANAを利用して溜まったマイレージを、投資など資産運用にまわせる。ひと月につき1000マイルまでの投資が可能とのことで、航空券購入とまではいかないが、そこそこたまっているマイルを投資に回して、コツコツ資産運用に充てることができる。こちらも若い人向けの新しいポイントサービスの一環ということだ。

●楽天ポイント
楽天の買い物でたまったポイントも、投資にまわすことができる。主に楽天証券を使っての投資信託で、100ポイントから投資が可能。また、現金と併用しながら、少しずつ積み立て投資することもできる。投資信託の保有額が50万円以上になると、ここでもポイントがさらに加算される。

●dポイント
NTTドコモの携帯電話ユーザー向けポイントサービス。手元にたまったⅾポイントを、投資にまわすことができる。最大100ポイントから可能。ロボアドバイザー「THEO」と連携しており、投資すればTHEOが運用する投資信託の基準価格の変動に合わせてポイントが増減する。

── 以上のように、大手のカード会社を中心に、ポイントをいかに有効活用してユーザーサービスにつなげるか知恵を絞っており、株式や投資信託への運用は魅力的な付加価値戦略のひとつと考えられている。
まもなく迎えるキャッシュレス時代にどう生き残っていくのか、各社とも顧客の囲い込みに正念場を迎えているといっていい。

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