新たな価値観を創造する「ミレニアル世代= Millennial Generation」

2019.02.18

ライフ・ソーシャル

新たな価値観を創造する「ミレニアル世代= Millennial Generation」

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ミレニアル世代とはあまり聞きなれない言葉だが、「Millennial Generation 千年紀の世代」という意味だ。 厳密な区分けがあるわけではないが、1987年から1995年あたりに生まれた現年齢が24~32歳くらいの若者たちのことを指す。平成が終わろうとする中、誕生してまもなく30年が経過する若き彼ら彼女たちの考えや行動は、従来の大人たちのそれとは、さまざまな面で明らかに異なるという。 いったいどんな価値観を持っているのだろうか。今回はその生き方について探ってみよう。

ミレニアル世代の特徴/世の中をよくしたい意識が強い

この世代はまた、災害や事件、事故をたくさん経験している。1995年に阪神淡路大震災を間近に見て、地下鉄サリン事件を知り、そして2011年には東日本大震災を経験している。彼ら彼女たちにとってこうした災害や大事件は、自分の周りでもいつ起こっても不思議ではないという認識をもっている。そのため、政治や社会に対しての関心も高く、SNSなどで盛んに意見を発信し、また、積極的にボランティア活動に従事する若者も増えている。少しでもよい世の中にしたい……という意識を強くもった世代でもある。

ミレニアル世代を取り込むことが企業生き残りのカギ

上に記したような特徴が、もちろんすべての若者にあてはまるわけではないが、昭和に生まれて育った世代とは明らかに異なる価値観を持っていることがわかるだろう。
クルマは所有せずに借りたいときだけ安価で利用する。スマホのフリーマーケットアプリで古着やグッズなどを売ったり買ったりして、安く仕上げる……。さらに、定額制のフレンチレストランで元をとるまで食べつくす……。

そして企業は、この“奇態な”ミレニアル世代や、その次の世代を見据えて商品やサービスをこれから提供していかなければならない。そこに乗り遅れた企業は確実に滅ぶことになるだろう。日本の文化や伝統の継承も大事だが、新しい時代の価値観に対応した企業努力が必要ということだ。

新世代と呼ばれる「Z世代」が、すでに台頭している?

昭和世代の筆者からすれば、同じ日本人でありながら、まるで異星人のように感じる“奇態な”「ミレニアル世代〈1987から1995年生まれ〉=デジタル・ネイティブ」だが、ちまたでは「Z世代〈1996から2012年生まれ〉デジタル・パイオニア」と呼ばる次の世代が台頭し始めている。

この「Z世代」は、米国の人口の4分の1を占めるほどの人口グループとされ、ミレニアル世代が占めていたポジションは、新たな消費者グループ「Z世代」に取って代わられようとしているらしい。
そんな2000年前後に生まれた「Z世代」が、まもなく成人しようとしている。彼ら彼女たちが社会に出て、世の中の第一線に立つようになったとき、いったい世の中にどんな変化が生じるのか。それはまだ想像もできないが、気になる「Z世代」の価値観や生き方については、またあらためて報告しよう。

≪記事作成ライター:小松一彦≫
東京在住。長年出版社で雑誌、書籍の編集・原稿執筆を手掛け、昨春退職。現在はフリーとして、さまざまなジャンルの出版プロでユースを手掛けている。

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