文化放送The News Masters TOKYO『マスターズインタビュー』。 今回は、キッコーマンの代表取締役社長の堀切功章さん。 堀切さんは1951年、キッコーマン創業八家のひとつ、堀切家の次男として生まれる。慶應義塾大学を卒業後、現在のキッコーマンに入社。2013年、社長に就任した。 創業八家からの出身ではあるものの、その地位の保証はなく、社内の対立にもさらされたことも...。創立100周年を迎えて、日本の食文化を担うキッコーマンはどのような局面に立とうとしているのか? 文化放送『The News Masters TOKYO』のパーソナリティ・タケ小山が迫った。
食文化と会社のこれから
キッコーマンは去年11月、「食文化の国際交流」を掲げたレストラン「ライブキッチン東京」をオープン。
複数のシェフがコラボしてつくったコース料理を、調理する様子も見ながら楽しむというもの。また、キッコーマンは2030年を見据えた長期ビジョンを策定しており、創立100周年を超え、次の100年に向けた一歩を踏み出した。
「和洋中の枠を超えた料理を一流のシェフとコラボして、"料理を作るところ、食材の説明も目の前で行って食べる"というコンセプトでスタートしました」
これは今までしょうゆを海外に広めて、その地域の食文化との交流によって生まれた、新しい食文化や食べ方を発信していくというキッコーマンの基本的なミッションから成る。
食文化への今後のアプローチは「融合した食文化を発信して、食の世界を広げていく」というこれまでの方針を踏襲しつつ、時代に合わせたものに組み替えていくのだろう。
インタビューも終盤に差し迫ったところで、タケ小山が気になることをたずねた。
タケ:
後継者のイメージは?
堀切社長:
一般的ですが、我々がやっている仕事に、夢と情熱と実行力を持った人です。そういう人がいれば明日にも譲りたい(笑)。
はにかみつつも、「できれば、私の手で育てていきたい」とも本音を覗かせた堀切社長。
それは駅伝に例えると、次のランナーを育て、見つけ、たすきを渡すのが自分の役割だと考えているからだ。しかし、その駅伝のたすきは、100年企業というチームの特別なたすき。
次の10年、50年、100年先にもキッコーマンが発展して、社会にとって存在意義のある企業になっていたい。そうあり続けるために、堀切社長は革新を積み重ね、今日も走り続ける。
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