文化放送・The News Masters TOKYO「マスターズインタビュー」。 今回のインタビューは、株式会社ワークマン・代表取締役社長の栗山清治さん。 1954年、千葉県の生まれで、1985年に株式会社ワークマンに入社、2009年に代表取締役社長に就任された。 ワークマンといえば"作業服"というイメージかもしれないが、今年9月に「ららぽーと立川立飛」に、カジュアルウェアを取り揃える新業態「ワークマンプラス」をオープン。 プロゴルファーで、The News Masters TOKYOパーソナリティのタケ小山がオフィスに訪れ、開口一番これに食いつく。
ワークマンプラスはいかにして生まれたのか?
番組スタッフが事前にワークマンプラスのお客さんに取材をしたところ「安くてかっこいい。ストレッチ性、機能性も良さそうなので、父の誕生日プレゼントに」という女性から、興味本位で入ったら「パンツが気に入ったので買った。値段も安い」という一般客の男性まで、新たな層に確実にリーチし始めている。
タケ:
取材によりこのようなお声をいただきました。感想をお願いします。
栗山:
とてもありがたいです。「ワークマンのことは知っているけど、入りづらい」という声が多く、何か変えないといけないというところで、製品が変わって、売り場が変わって、最終形に向けて成長した過程がワークマンプラスなんです。
タケ:
ワークマンプラスが生まれたきっかけは何でしょう?
栗山:
ワークマンの製品が洗練されてきたなかで、欲張ってきたんです。
今までは作業場でしか着られない作業着を扱っていたが、カジュアルな着方もできるのではないかということで、思い切って売り場を作ってみたのが、ワークマンプラス誕生の経緯だった。
「作業服=ワークマン」というイメージは定着していたものの、SNSやブログなどで、バイクに乗っている人や妊婦さんに「ワークマン」の商品を使ってもらうことが出来て商品の可能性が広がっていったという。
ワークマンプラスの商品は?
カジュアルウェアを取り揃える新業態「ワークマンプラス」をオープンした「ワークマン」。
栗山社長は、そこでの製品をこのようにとらえている。
「毎日使うので、それに耐えられる値段でないといけないし、洗濯に耐えられる製品で、いわば下着みたいなものです」
むしろ高級品だと困るのである。「低価格で、でも機能は欲しい!」という消費者のワガママを突き詰めているのだ。
ワークマンプラスは今後10店舗出店を目指しており、一つはショッピングセンターで11月22日に「ららぽーと富士見」にオープン。他にも既存の川崎中野島のワークマンの店舗に、ワークマンプラスを追加した新店舗も11日にオープン。
タケ:
オープンの際には、バイクでブーンと行きますよ。
栗山:
バイクと言えば、実は今、「ワークマン」はライダーにも人気なんです。
寒い時には相応のジャケットをライダーは着ていたが、一般のお客さんへの可能性も感じたワークマンは、ライダーの声も聞いて、例えば正面から雨が入りにくい機能や、フードの形にもこだわったジャケットを開発。
こうした声を反映していったことによって、成功している。その秘訣について、栗山社長はこのように分析している。
栗山:
リピーターとなる働く人が、使いやすいということをメインに考えて作ったからではないでしょうか。
思わぬ方向転換は、当たり前のことを当たり前にやった結果のようだ。
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