文化放送・The News Masters TOKYOのマスターズインタビュー。 今回のインタビューは、「あずきバー」でお馴染み、井村屋グループ会長の浅田剛夫さん。 2003年に井村屋製菓社長、2013年から井村屋グループの会長を務めている。 その浅田さんにThe News Masters TOKYOのパーソナリティ・タケ小山が話を聞いた。 収録も中盤に差し掛かり、小休止。あずきバーを頬張るタケと浅田さん。 76歳ながら、難なくあずきバーをかじる浅田さんに驚くタケ。そこから話は再開された。
浅田会長が大切にしている言葉
おばあちゃん子だった浅田さん。特に古物商をやっていた祖母に教わった言葉はたくさんあるという。
『細かく仕分けることで儲けが出る。おおざっぱな仕事をするな』
小さいことを細かく分けることで利益が生まれる。祖母は"軍艦ばあさん"と呼ばれており、一見鉄の塊でしかない軍艦から真鍮や銅など希少金属を取り出して利益を得ていた。何もしなければ鉄クズだが、キレイに分別することで、利益が出るということだ。
『お金は使うことで回ってくる』
お金を使わないと、所持金は減らないが新しい利益を作ることにはつながらない。あずきバーの設備投資と同じで、お金を使って回すことで利益(チャンス)になって戻ってくる。
『人生は悠々として急げ』
小説家の開高健さんなどの言葉。矛盾しているようだが、両方とも大事だということを示唆している。心はゆっくりとしながら知識を学び、事に当たっては機を見て敏だと浅田さんは考えている。
『人生は悠々として急げ』。終始、まさにこれを体現したかのような語り口で自身の経営手法・哲学を語ってくれた浅田さん。
和菓子屋さんがスタートだっただけに、昔からの製法・ルールを順守するのかと思いきや、機を見て敏のあずきバーの設備投資や「えいようかん」「スポーツようかん」などの新商品開発など攻めの姿勢を絶やさない。
それでいて、あずきバーを難なく齧るパワフルさ。日本のあんこは今後、どのような進化を遂げるのか?
井村屋はその一役を確実に担っており、進化を実現させた暁に、我々をさらに満足させてくれることだろう。
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