2018.10.03
なでしこ元監督・佐々木則夫氏が伝授! 「勝てるチーム」を作るためにビジネスパーソンが学ぶべき3つのこと
LEADERS online
南青山リーダーズ株式会社
文化放送「The News Masters TOKYO」のマスターズインタビュー。 パーソナリティのタケ小山が今回お迎えするのは、サッカー女子日本代表なでしこジャパンを2011年ワールドカップ優勝に導いた佐々木則夫監督(当時)。 率いるチームを「勝てる組織」に育てるために最も大切なこととは何か? 当時を振り返りながら、"世界一になるため"のリーダーシップの在り方をタケがじっくり探る。
勝てるチームをつくるために大切な3つのこと
その1:「どこを目指すのかをしっかり伝える」
「どこに向かって進んでいくのかがわからないと、最初の一歩さえ踏み出すことができない」と、佐々木さん。
自分たちは今どこにいて、これからどこへ向かうのか。何を目指しているのか。短期の目標、中期の目標、長期の目標も明確に設定する。
「コツは、できる限りシンプルに目標を掲げるということです」
「目標」と「やるべきこと」がしっかり結びつくと、大きなパワーが生まれる。また、自分だけでなくチーム全体をフォローアップしようという力も高まる。
「この力は女性の方が強いんじゃないかな。スポーツ界では、いまや女性が男性を抜こうとしている。社会においても女性の力をしっかりと活かしていくべきですね」
その2:「できたことを共有する」
「どんなに小さな成果でも、できたことをチームで共有することが大事です」
試合や練習の後に選手たちに振り返りをさせると、日本人特有のメンタリティなのか「反省」ばかりを述べることになりがちだ。
「反省することが立派なことだ、という気持ちがあるんじゃないか」
反省することは大事なことだが、それ以上に大事なのは「できたことを確認すること」だ。できなかったことをあげつらうんじゃなくて、ほんの少しでもできたことを評価する。
「私はできる」「私たちはできる」を、その都度チーム全体で共有することで、目標に向かって着実に進んでいることが明確に確認できる。そして、それがやがて静かな自信となってチームを育てていくのだ。
その3:「チャレンジを評価する」
「メンバーがミスをしたときに、そのミスをリーダーがどうとらえるかでチームのムードは大きく変わります」
大事なのは、ミスに対するマイナスイメージを刷り込まないこと。当事者はもちろんチームに対しても同様だ。
ミスには、準備不足が理由だったり、できていて当然のことを怠った結果だったりという場合もある。
それは、反省しなければならない。だが、チャレンジの中でのミスは「全然OKなんだ」と、佐々木さん。
「トライした上での失敗は、評価として伝えてあげること。その過程の繰り返しの延長線上にこそ、成功は生まれるんです」
The News Masters TOKYO Podcast 文化放送「The News Masters TOKYO」
http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:西川文野(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)
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