文化放送The News Masters TOKYO「マスターズインタビュー」。 今回のインタビューのお相手は、現役時代に「美しすぎる新体操選手」と言われた元フェアリージャパンの畠山愛理さん。 中学時代に怪我をしたことで練習もうまくできず、新体操に背を向けた時期もあったという。 しかし、当時の保健の先生の一言で「オリンピックの舞台に立つ」という夢を思い出し、中学3年生で新体操日本ナショナル選抜団体チーム入りを果たした。 そして、海外合宿の拠点・ロシアで日本の新体操とは違う"伝える演技"が大切だと学んだという。
夢の舞台オリンピック
フェアリージャパンのメンバーとして、17歳でロンドン五輪、21歳の時にリオデジャネイロ五輪に出場した畠山愛理さん。
「オリンピックは他の大会と比べて周りの反応が全く違いました」
世界選手権では日本にとって40年ぶりとなる銅メダルを獲得したが、その何倍もの応援を貰ったと言う。
数あるオリンピックの競技の中で新体操が他のスポーツと違うところは、技術や芸術性を競う採点競技であること。
タイムを競う競技や得点競技、勝ち負けが明確な競技の中では異彩を放っている。
「観戦している方々が、勝ち負けというよりも、舞台を観ているような感覚で楽しんで貰えると嬉しい」と言う。
「1つの作品として物語を観ていただけたらと思っています。私たちもそういう気持ちで踊っています」
ビジネスマンにも役立つ新体操流の極意とは
常日頃から人に見られていること意識して生活している新体操の選手達。
練習中も大勢の観客に囲まれ、大きな声援の中で演技しているイメージを持っているという。
そうした練習を重ねることで、実際に試合会場でもその雰囲気にのまれることなく、最良の環境をつくり出すことができるのだそうだ。
これはスポーツに限らず一般の社会でも使えるだろう。例えば試験や面接も常日頃から本番をイメージすることで実力を発揮することができるのではないだろうか。
現役引退。そしてセカンドキャリアへ
2016年のリオデジャネイロ五輪、団体で8位入賞したのを最後に引退した。まだ22歳という若さだ。
「2020年東京オリンピック・パラリンピックに出たい気持ちはありました。けれど自分のカラダと気持ちと相談して決めました」
ただ、引退した後のことまではオリンピックが終わるまで全く考える余裕がなかったそうだ。
「日本に帰って来て落ち着いたら、あら私、なにも無くなってしまったと思いました」
現在は新体操の指導、講演、メディア出演などで活躍中している畠山愛理さん。
「今は伝える側の楽しさもわかってきたので現役選手への復活はあり得ません」ときっぱり。
2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、単に結果だけではなく、物語が伝えられるようなレポートすることを目標にしているという。
最後に「私が選手時代、嬉しかったのは観客のみなさんの声援でした。とてもパワーになります。日本の選手だけではなく、すべての選手に対してたくさんの応援をしてあげて欲しいです。応援しながらオリンピックを楽しんでください」と。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2009.02.10
2015.01.26