前回、「イチから学ぶ不動産投資(1)~歴史にみる勝ち組とは~」でご紹介したように、2000年代の中国から火がつき、先進国のみならず新興国も含め、幅広い国々を対象とする投資として人気を集めている海外不動産投資。 経済成長率が安定的に上昇傾向にあり、人口増加などにより住宅需要が今後も見込めるマーケットが世界にはあり、2018年も海外不動産投資が注目されていくことは間違いなさそうです。しかし当然ながら、大成功を収めた人もいれば、失敗に終わった人もいます。 そこでASEAN諸国をはじめとする新興国投資に注目し、こうした国々での不動産投資には、どのような点に注意すべきなのか調べました。
日本の場合、物件購入の際に大手デベロッパーに任せておけば、購入後もきめこまやかなメンテナンスや手厚いフォローを行ってくれる印象があります。しかしながら新興国の場合、不動産仲介会社は売買契約を結んだら引き渡しまでで、その後のアフターフォローにはタッチしないケースが多く見られます。また仲介会社がメンテナンス等の力になってくれたとしても、担当者が代わってしまった場合、対応があいまいになってしまうケースも。
さらに東南アジアには、工事が着手される前に物件を購入できる「プレビルド(Pre-build)」と言われる前払い方式があり、その方法を採用すれば割安で物件を購入することができます。しかし、前払い金を支払ったにもかかわらず、計画が途中で破綻してしまい、お金も戻ってこないというトラブルも聞かれます。
高利回りの安定収益を得るために
信頼できる不動産仲介会社を選ぶ……。
これはある意味、当たり前のことかもしれませんが、海外での不動産投資でリターンを得る可能性を高めるためには、さまざまなリスクを想定し、それらを回避するための実行力のあるエージェントを見つけることは必要不可欠です。
こうした点を考慮してもなお、海外不動産投資が魅力なのは、日本の高度経済成長期のような成長を見せる国で、立地や時期、物件選びなどを見極めて投資を実行したことで、確実にキャピタルゲインを得た成功者がいるからでしょう。
物件購入を考える際には安易に飛びつかず、おつき合いする会社がどこまで確実に対応してくれるかを見定め、その信頼性について時間をかけてきちんと確認していくことが必要です。また、仲介会社任せにすることなく、自分自身でその国について調査し、情報収集を怠らない……。こうした姿勢がリスク軽減につながることは間違いない、といえるでしょう。
※前記事:「イチから学ぶ不動産投資(1)~歴史にみる勝ち組とは~」
≪記事作成ライター:ナカムラミユキ≫
石川県金沢市在住。広告制作会社にて、新聞広告を手がける。映画、舞台からメーカー、金融まで幅広い記事広告を担当。著名人インタビューや住宅関連、街歩きコラム、生活情報まで興味の赴くまま執筆しています。
【記事元】
日本クラウド証券株式会社 https://crowdbank.jp
日本クラウド証券メディア マネセツ https://manesetsu.jp
【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/
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