キャリアデザインに対してキャリアドリフトと言う言葉があります。 ドリフトとは「漂流する」という意味ですから、デザインとは対極です。 人生には予想外なことが起こります。それゆえキャリアはデザインするものではなく、デザインするのはむしろ危険である。それよりは、現在の状況の中で最善の努力をしていればいい、偶然の中でそれが生きてくるという考え方です。 人生の転機は、多かれ少なかれどんな人にもあります。 そんな時、先が見えなくても上手くドリフトできれば思わぬ何かに出会えるかもしれません。 一方で本来の流れを滞らせる感情や思い込みなどが、葛藤を生むことになりかねません。 セラピ―の大きな役割にはそんな葛藤を超えて、キャリア、もっと広い意味では「人生」に悔いのない選択をする助けがあります。 妨げるものが解消された時、老子が説くような無為自然の流れに乗れるでしょう。
まじめな人ほど、先に「人生の目的を見出さなければ…」とか、「私の人生の使命は何?」と思って探す人もいるのですが
たいていの場合、自分から探しに行っても見つからない方が多いようです。
人生は、漂流するような感覚でいると、案外、本来行くべきところに近づけるのかもしれません。
※ 当初、キャリアドリフトについて、コトバンクより引用しましたが、そちらの記載内容ではなく、改めて本文に挙げたスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツによって「 計画された偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)」として考案・提唱された理論をご紹介しました。当初の内容を書き直させていただきましたが、ご了承ください。
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2018.10.24
2015.07.17
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事
こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。