働き方改革では、長時間労働の是正や非正規雇用労働者の労働法改正などの法案が進められてきました。そのため、働き方改革の一環としてさまざまな取り組みをしている会社も多くあります。この記事では、働き方改革で会社が取り組んでいる事例についてご紹介します。
これによって、契約期間の心配をしないで働き続けることができると期待されています。
同一労働同一賃金
同一労働同一賃金では、正規雇用、非正規雇用といった雇用形態ではなく、仕事ぶりを評価して労働賃金を決める案です。
これにより、雇用形態による格差を減らし、意欲を持って働けるようになると期待されています。
多様な働き方を認める
さまざまな事情を抱えた方が働き続けるためには、多様な働き方を認め、自分のライフスタイルに合わせて選べることが重要です。
テレワーク普及促進関連事業
テレワークとはインターネットなど通信技術を使って、事業所に限らず仕事ができる、いわゆる『リモートワーク』のことです。国会では、テレワークなどの事業所に限らない働き方を認めることによって子育てや介護をしながら働き続けることができる社会を目指しています。
働き方改革の事例1:長時間労働を改善する取り組み
この項目では、長時間労働を改善するために会社が行っているユニークな取り組み事例をご紹介します。
働き方変えてみました 全員参加で「残業ゼロ」
全社員が毎朝まずやるのは、その日の予定を15分刻みで書き出し、同じ部署のメンバーに送る「朝メール」だ。退社時には一日の成果と計画通りできなかった原因などを書いた「夜メール」を送る。その上で、残業する社員には紫色に黄色い星の柄の「残業マント」を羽織って仕事をするお仕置きも用意している。
引用元:NIKKEI STYLE|働き方変えてみました 全員参加で「残業ゼロ」
この会社では、残業を減らすための取り組みによって月45時間残業をする社員を全体の10%にまで減らすことができました。
働き方改革の事例2:正社員・非正規社員の格差を減らす取り組み
この項目では、正社員・非正規社員の格差を減らすための取り組み事例を法改正に先駆けて行った会社をご紹介します。
同一賃金を実現した事例
同一の基準で賃金を決定
同じ職務であれば全てのコワーカーが同じ賃金を支給されるべきと考え、同一労働同一賃金を実現した。それに伴い、最低賃金を900円から1,300円に大幅に上げ、地域ごとに異なっていた時給も全国一律とした。賃金は職務給を適用し、同じ職務であれば同じ賃金表が適用される。
また、「ワン・イケア・ボーナスプログラム」というボーナスが、フルタイムのコワーカーと同様の仕組みで支給される。
引用元:厚生労働省|多様な人材活用で輝く企業応援サイト|事例紹介
イケアでは、働くすべての人を雇用形態に関わらず『コワーカー』として、平等に扱う社風があるため、同一賃金を実現することができました。
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2009.02.10
2015.01.26
労働問題の解決に役立つ法律メディア 労働問題弁護士ナビ編集部
株式会社アシロ
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