2017年に編集長に就任した『dancyu』編集長・植野広生さん。 学生時代に銀座のキャバレーでの黒服を始め、鰻屋や珈琲屋など様々な飲食店でアルバイトを経験し、趣味は料理と音楽という。 一目会った瞬間からおおいに意気投合した二人が「こういう男は(きっと)カッコイイ!」論を"期待"を胸に語り合う。
「食べることを愛する」男はカッコイイ!
植野編集長が今最も注目している食材の一つが「羊」だ。
「羊ってちょっとニオイが気になるとか、どうも固くて...というイメージがいまだにありますが、今の羊は全然違いますよ!」
羊の大きな魅力は、牛や豚とは全く違う香りと味わい、食感があること。
さらに、焼いても煮ても蒸してもおいしいという使いやすさも備えている。
「羊というとジンギスカンかラムチョップくらいしか思いつかない人も多いのですが、普段豚肉を使っているのとおなじ場面で羊は使えます」
植野編集長のいちばん好きな羊料理はシンプルに、長ネギと羊肉を塩で炒めたものだ。
それを食べると「人間という動物が落ち着ける場所はここだったんだと感じる」とまで言うほどで、羊への愛があふれる発言にタケの心にも火が付いた。
「羊!実は私も大好き。今すぐ食べたくなっちゃいましたよ」
御徒町にある「羊香味坊(やんしゃんあじぼう)」というお店では、中国東北地方の羊料理をメインに出している。
「そんなふうに地方を限定しても26種類の料理を出しています。羊料理のバリエーションの豊かさがよくわかります」
羊の人気は今年から来年にかけてますます広がっていきそうだという植野編集長。
「なんてったって、羊料理には『メ~店』が多いですからね!」
お得意の(?)ダジャレが飛び出して微妙な空気になったスタジオ内だったが、気を取り直して(笑)。
植野編集長の『メ~言』ならぬ『名言』を最後に紹介しておきたい。
「dancyu」は、これまでは取材不可でメディアへの掲載は一切NGだったお店や人の紹介を実現している。
その取材にはどんなコツがあるのだろうか?
「愛ですね」と、まずはサラッと言い切る植野編集長。
「取材は困るというお店がある。僕たちも店に迷惑はかけたくない。ただ、読者である食いしん坊の皆さんにこんなに素晴らしいお店があることを知ってほしいという気持ちもある。だから、その愛を、その想いを、とにかく伝え続けるんです」
取材拒否を受けても、一般の客として何度でも通う。
「ただ食べに行くんです」
そして、その店の料理をほぼ食べつくしたころに再度お願いをする。熱い想いを伝える。
「これは、ビジネスでも対女性関係においても大変有効かと思います」
文化放送『The News Masters TOKYO』のタケ小山がインタビュアーとなり、社長・経営者・リーダー・マネージャー・監督など、いわゆる「リーダー」や「キーマン」を紹介するマスターズインタビュー。音声で聞くには podcastで。
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