文化放送「The News Masters TOKYO」のマスターズインタビュー。 食いしん坊で、料理大好き。 将来は(?)漁師になりたい!というパーソナリティのタケ小山が、2017年に編集長に就任した、食の情報誌「dancyu」の編集長・植野広生さんに迫る。
「朝ごはん」を大事にする男はカッコイイ!
「朝ごはんは一日の活力です!」と植野編集長。
「ガッツリ、しっかり食べる。それで元気に一日が過ごせる。元気な男はモテる!(かもしれない)」
現在、月曜日から土曜日まで早朝の番組でパーソナリティを務めるタケも、この意見には大賛成。
「朝からズドン!と元気にいきたいものですよね」
植野編集長がおススメするのは、「機会があったら、ぜひ築地で朝ご飯を食べてみてください」。
観光客にも人気で、早朝からたくさんの人でにぎわっている。築地といえば海鮮丼やお寿司かなと思いきや、「洋食やラーメンをぜひ」。
「大好きでよく行くのは『やじ満(やじま)』という中華のお店。朝から野菜そばとシューマイ半個!を食べます」
「え?シューマイ半個??」と訝しげに確認するタケ。
半個と言っても、一個のシューマイが半分ということではなくて、一皿4個入りが半分の2個で出してもらえる注文の仕方なのだ。
「あ、それはちょっと常連さんって感じでカッコイイですね」と笑うタケに、20年通っているという植野編集長は、こんな風に頼みますと実演してくれた。
「野菜そば、味噌で、辛め。シューマイ半個ね!」
さて、そんな築地朝ごはんが大好きな植野編集長だが、もちろん自宅で朝ご飯という日もある。
どんな朝ごはんを?と気になるところ。
「食パンのトーストです!」という答えに、「意外に普通ですね」と返すタケだったが、ここから「バターの乗せ方」についての熱い語りが始まった。
「バターをどのタイミングで食べるか?溶けかかったときなのか、溶け切る前なのか...」とハムレットばりに悩む植野編集長。
現時点でのベストの答えは「焼きたての熱々トーストにまずはバターを薄く塗る。溶けかけたところに、冷たいままのバターをプラス。溶けたバターと冷たいバターのダブルトーストの出来上がり!」
大声で(ちょっと呆れたように)笑うタケに、重ねるように植野編集長からはこんな言葉が。
「ダブルバターのトーストを食べると、朝からハッピー。自分がハッピーでないと相手をハッピーにできない。相手を100ハッピーにしようと思うと、自分は200ハッピーでないといけない」
思わず「参りました!」とうなるタケだった。
「下町の名店」を知っている男はカッコイイ!
「今、東京のイーストサイドが来てます!」と植野編集長。
これまで渋谷・原宿・六本木で遊んでいた女性たちが「今は、浅草に来ています!」というのだ。
dancyu5月号でも「美味下町」という特集を組んだばかりということで、これまた熱い語りが始まった。
「これまでは『下町は安い』というイメージで語られることが多かったのですが、安いだけじゃないんです。『おいしい』『愛がある』『雰囲気がいい』それに加えてなおかつ『安い』!それが大きな魅力です。『安い』だけが注目されるのは、違うと思います」とキッパリ。
そんな植野編集長が個人的に特におススメする下町は「浅草の観音様の裏辺り」。
商店街のように店が連なっているのではなくて「いいお店が点在しているんです」。
民家の間にポツン、ポツンと店の灯りがともる。一つのお店に通うことで、下町ならではの良さや奥深さに触れることができる。
それを「人情の厚さが違うんですよ」と表現する。
「もちろん渋谷にもいいお店はありますが、下町の人情の厚さは格別。通えば通うほど深いところまで行けるし、仲良くなれる。イコール自分にとっての"いい店"になります」
たとえば、通っているうちにお店の人に顔や好みを覚えてもらえると「今日はこういうお肉があるけど、どう?」というように、おススメしてもらえることがある。
「分かる!そういうのって本当に嬉しいですよね」と共感するタケ。
「ただ、調子に乗りすぎてはいけない。これは、自戒を込めて...」と続ける植野編集長。
「女性を連れて行ったときなどについやっちゃいがちなんですが、常連ぶって『あれ、出してよ』なんて、薦められる前に言っちゃうと、『なんだこいつ、調子に乗って』と思われて、大将の眉毛の左端がぴくっとなって、そんな対応を見ていた女性の眉毛の右端もぴくっ...」
笑わせながらも大事なことを教えてくれる編集長であった。
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