今日は、そもそも論。 「イノベーションとは何か?」 ということについて押さえておきたいと思います。
美容の「エステ」はこのエステティックから
来ていますが、日本語ではしっくりくる訳語がありません。
美しさや使いやすさなど、製品の感性的な面での改革、
端的にいえば、
「生活の質の向上」
に資するイノベーションが、
「アイステシス・イノベーション」
です。
アイステシス・イノベーションは、
その性質上、多くが「デザイン面」での改革になりますが、
確かに、近年は、形状、色などに工夫を凝らした製品が
増えてきていますね。
これは、技術イノベーション、経営イノベーションが
以前よりも格段に困難になったということの裏返しでも
あるかも知れませんが。
なお、このイノベーションの3つの軸を考える上で
重要な点は、すべての軸において
より優れたイノベーションを目指す必要はないということです。
技術面では、従来製品よりもむしろ低機能、低性能で
ありながら、デザインにおいて美しい、あるいは
使いやすい製品として仕上げることでも、
顧客の支持を得ることができるのです。
近年台頭してきた、
アマダナ、プラスマイナスゼロ
などのデザイン家電を見ていただくと、
このことが納得いただけるかと思います。
『イノベーション 破壊と共鳴』
(山口栄一著、NTT出版)
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2008.02.15
2008.03.19
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。